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一見ただの付属品のようにも見えますが、実は女性のアクセサリーと同様に着こなしの出来を左右する“名脇役”でもあるのです。
中でも、一流のビジネスパーソンたちがこだわるのが素材や色。
稀少な天然モノからポリエステル素材まで種類は多様ですが、どんなに仕立ての良いスーツでも脇役とのバランスがイマイチだと全体がちぐはぐな印象になってしまいます。
逆に言えば、無難な生地であってもボタン次第でワンランク上に見せることもできるのです。
「本水牛」とも呼ばれ、オーダースーツで最もよく使われる最高級ボタンであり、スーツセレクトではイタリアの高級ブランド「Ermenegildo Zegna(通称ゼニア)」生地のスーツにも使用する。
水牛の角を一定の厚みにスライスし、ボタンの形にくり抜いて加工するためひとつとして同じ柄や色味はなく、天然素材ならではのバラツキが魅力。
高瀬貝や白蝶貝、メキシコアワビなどを原料とし、上品な深みと光沢感をまとう。
一般的にはスーツよりもシャツに使われることが多く、天然の貝ボタンはひんやりとした触り心地と、表情がひとつずつ異なるのが特徴。
一方で、やや強度に欠けるため、クリーニングの際にはボタンを保護することも覚えておきたい
南米エクアドル産のヤシの実から作られ、廃棄後は土に還るサスティナブル素材としても注目を集める。
自然で柔らかな質感を持ち、加工しやすいのでカラーバリエーションが豊富。
また、時間の経過と共に少しずつ風合いが変化し、よりナチュラル感が増すのもナットボタンならでは。
カジュアルジャケットなどにも合わせやすい。