親族・友人・会社の同僚の結婚式への参列。
お祝いの席で喜ばしいことですが、相応しい服装ってどんな服装?好ましい服装は?
など結婚式に出席する服装選びに迷ったことはあるのではないでしょうか。
折角結婚式に招待されたからには服装にも気を配って、新郎・新婦を祝福したいものです。かっこよくスマートな服装で参列すると、結婚式がより思い出深いものになります。
世の中ではクールビズが推進されてオフィスウェアのカジュアル化が進み、仕事でスーツを着ない方が増えているかもしれません。しかし依然として、冠婚葬祭の場でスーツを着る機会は残っています。
実際に「普段、スーツは着ないのだけれど、結婚式って何を着ていけば良いですか?」とのご質問もよくあります。
そこで本記事では、結婚式にゲストとして出席する場合の着こなしマナーをプロ監修のもと解説していきます。急なお呼ばれでも困らないよう、結婚式の服装マナーと色選びについてわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
なお、ご自身で選ぶのが大変だと感じる場合は、プロに相談しながら長く愛用できる一着を探すのもおすすめです。スーツセレクトでは、店舗の事前来店予約で5%OFFになるお得なキャンペーンも開催しています。ぜひこの機会にご利用ください。
本記事では、結婚式での略礼装(平服)での着こなしを中心にご紹介します。他の礼装スタイルについては別記事「【結婚式】意外と知らないスーツと礼服の違い」でご紹介しているので、あわせてご覧になってみてください。
フォーマルである結婚式の服装にはいくつかルール(マナー)があります。このルール(マナー)は時代とともに変わるものではありません。
そこで今回は結婚式での着こなしマナーを、スーツの着こなしの達人(プロ)であるスーツセレクトのショップマネージャー、曽我さんに教えて頂きました。
皆さんも新人スタッフである谷口さんと一緒に、プロの技を学んでいきましょう!
【結婚式】意外と知らないスーツと礼服の違い
最新のブラックスーツ一覧はこちら
別記事 「結婚式スーツ〜BLACK SUIT〜」はこちら
結婚式で着るスーツの色柄
まずは、結婚式で着用するスーツの色柄から見てみましょう。結婚式で着用しやすい色は以下の通りです。
・ブラック|フォーマルな定番カラー
・グレー|ダークトーンのものがおすすめ
・ネイビー|爽やかでフレッシュな印象に
それぞれについて見ていきましょう。
ブラック|フォーマルな定番カラー
結婚式で着るスーツといえば黒。上の画像のスーツは、礼服としての黒のスーツ「ブラックスーツ」です。通常の黒よりも深い黒でフォーマル度も高く、高級感もあります。
曽我
「必ずしもビジネス用の黒のスーツがNGということではありませんが、大人のマナーとして、礼服としてのブラックスーツは1着用意しておきたいところです。予算や準備期間の兼ね合いでどうしても普段仕事で着用しているスーツを着用する場合は、ベストをプラスコーディネートすることをおすすめします。それだけでフォーマル感が増し、一気に結婚式らしい装いになります。」
スーツセレクトでは、結婚式に着用できるベストを多数展開しています。
結婚式前にベストだけをお探しに来られる方も多くいるほどご好評なので、ぜひお近くの店舗まで足を運んでみてください。
曽我
「色柄については基本的には無地がのぞましく、黒無地の濃染加工を施したフォーマル生地のスーツを揃えておくと安心です。最近ではある程度は自由になってきているので、シャドーストライプと呼ばれる織り柄の物であれば許容範囲でしょう。」
「ストライプ?チェック?柄物スーツは結婚式で着てOK?NG? その境界線とは?」こちら
グレー|ダークトーンのものがおすすめ
黒以外でも、いわゆるダークスーツと呼ばれる範囲の色味であれば着用して問題ありません。例えば、グレーのダークトーンのものであれば違和感なく着用できます。
ただあくまでも主役は新郎新婦なので、主役が着るようなホワイトや明るいグレー等はNGです。参列者は服装では目立たず、引き立て役に徹する事を心掛けましょう。
ネイビー|爽やかでフレッシュな印象に
欧米での結婚式ではミッドナイドネイビーと呼ばれる深いネイビースーツが一般的。夜のネイビーは、黒よりも黒いと言われるように、非常に濃いネイビーであればおめでたいセレモニーの席に馴染みます。
日本においても最近では、このようなミッドナイトネイビーの色を選ばれる方も増えています。
結婚式で着るスーツの色のマナー
続いて、結婚式で着用するスーツの色のマナーをご紹介します。マナーというと難しく思えてしまうかもしれませんが、基本的には以下2つのポイントを押さえておけば問題ありません。
・白やライトグレーは避ける
・新郎よりも派手な色は避ける
それぞれ解説していきます。
白やライトグレーは避ける
白やライトグレーは新郎が着るスーツの色と被って見えるため、結婚式のお呼ばれで着用するのはマナー違反です。新郎を引き立てるために、基本的には被らない色のダーク系カラーを着用しましょう。
先に触れた通り、ブラックスーツ以外ではネイビーやチャコールグレー、ダークグレーなどの落ち着いた色を選べば間違いありません。
新郎よりも派手な色は避ける
結婚式は新郎新婦が主役です。ゲストとしては新郎新婦を引き立て、目立ち過ぎないスーツの色を選ぶことが大切なマナーになります。そのため、白以外でも派手な色は避けるようにしましょう。
ただし、ドレスコードなど、新郎新婦からの特別な案内が合った場合はそちらに従えば問題ありません。
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別記事 「結婚式スーツ〜NAVY SUIT〜」はこちら
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結婚式スーツに合わせる小物アイテム
ここからは、結婚式スーツに合わせる小物アイテムについて紹介していきます。
・シャツ
・色柄
・素材
・ネクタイ
・シューズ
・靴下
・カバン
それぞれについて見ていきましょう。
シャツ
シャツ選びのポイントとしては、以下の通り選べば間違いありません。
・襟型はレギュラーカラーまたはセミワイドカラーが定番
・定番を押さえたら、カッタウェイシャツやタブカラーに挑戦してみるのもおすすめ
・カラーはホワイトが定番、サックスブルーや淡いピンクなども許容範囲
・ブロード生地(滑らかな光沢のある質感)
シャツの型
谷口
「結婚式に白いシャツを合わせるのが良いのはなんとなくわかるのですが、今着ているこのシャツでは駄目ですか?」
曽我
「色はホワイトで良いのですが、ボタンダウンシャツはNGです。誤解されている方も結構いらっしゃるのですが、襟にボタンが付いたボタンダウンシャツは元々スポーツ競技での利用が目的で生まれた物で、見た目にもスポーティな印象を与えてしまうので、ウエディングシーンで着用するシャツでは無いんですよ。」
NG例
OK例
カッタウェイカラー
曽我
「カッタウェイカラーは夏場のクールビズシーンで最近人気の襟型です。華やかな印象になるので、弔事の席には向きませんが、ウェディングシーンである、結婚式・二次会などのお祝いの席でしたら着用OKです。
挙式や披露宴の時はネクタイをしたタイドアップスタイル、そして二次会には少しカジュアルダウン(着崩し)したノータイスタイルを楽しんでみても素敵です。
ただ、まずは先程のレギュラーカラーやセミワイドカラーのブロード生地のシャツなど、定番デザインからはじめることをおすすめします。着用できないシーンはないですし、流行にも左右されません。」
谷口
「そうですね。まずは基本的な物を揃えてから、ですね!そうします!」
曽我
「定番=基本です。何事も、まずは基本を抑えておく事が大事ですね。
ベーシックなパターンを揃えることが出来たら、次のステップとして、華やかな印象のカッタウェイシャツや、左右の衿羽の裏につけられた小さなつまみヒモが特徴的な、タブカラーシャツにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
クラシックでエレガントな印象になり、お洒落な大人の雰囲気を演出できます。」
タブカラー
曽我
「タブカラーのシャツは、ネクタイがこのタブによって持ち上がり、立体的で男らしいVゾーンを演出してくれます。お客様によっては結婚式において、タブカラーの白無地しか着ないという方もいらっしゃるくらいです。
先程のようにベストを着用した場合はVゾーンが狭くなるので、大き過ぎる衿のシャツを着ると収まりが悪く、バランスが崩れる場合があります。
そのような時はコンパクトにまとまった印象に見えるタブカラーシャツを着用すると、Vゾーンがすっきりとまとまり、スタイリッシュに見えるのでおすすめですよ。」
ウィングカラー
曽我
「さらに、普通のネクタイでのタイドアップに慣れたら、次はこのようなウィングカラーシャツを着て、ボウタイ(蝶ネクタイ)をつけてもお洒落ですね。」
谷口
「主役である新郎が、タキシードを着る時に着用するシャツのイメージがありますが、ゲスト参列者も着用して大丈夫なんですか?」
曽我
「大丈夫です!むしろ格式としては普通のタイドアップスタイルよりも格式高い着こなしになるため、よりセレモニーの席に相応しい装いになります。
ただし、ウィングカラーに合わせるネクタイはボウタイ(蝶ネクタイ)やバロックタイが基本ですが、その際ベストを合わせて着用しないと着こなしのバランスがおかしくなってしまいます。
ウィングカラーを着る時はベストも一緒に取り入れていきましょう。」
※タキシード着用時はカマーバンド
谷口
「本当だ、格好良いですね!」
曽我
「二次会や仲間内のパーティーなど、カジュアルなシーンでしたらより抵抗なく取り入れられると思います。ベーシックなスタイルに慣れたら是非、挑戦してみて下さい!」
シャツの色
曽我
「襟のデザインがご理解いただけたら、次は色柄についてですね。やはり基本は先程お見せしたブロード生地の白無地を選ぶのがベストです。まずは白無地を1枚揃えておきましょう。ただ、結婚式やお祝いの場面だけで言えば、出席する上での立場や式場などにもよりますが、色柄物のシャツを選ばれる方も増えてきています。最近人気なのはスーツの時と同様に、織り柄が入ったタイプです。
ツイル
曽我
「織りがある事によって陰影が生まれて光沢感が出ているように見えますので、明るく華やかに装う事が可能です。また、こちらのシャツは袖口がダブルカフスになっているのもポイントです。
本来は全てのシャツがこのような袖口仕様だったのですが、時代とともに簡略化されて今のシングルカフ(袖が折り返しになっていないボタンで留めるタイプの袖口)が定着しています。袖につけるカフスリンクスは、白蝶貝のカフス(カフスボタン)を付けるのが一般的です。
ダブルカフスのシャツはクラシックスタイルが好きな方や、よりセレモニー感を高めた装いをされたい方におすすめしています。
結婚式であれば、このような織り柄でしたら決して失礼には当たりませんので、安心してお選び下さい。織柄によるさりげない上品な光沢が、装いの品格をクラスアップしてくれますよ。」
谷口
「おしゃれですね!」
曽我
「また、最近ではある程度許容範囲が広がってきているので、華やかな印象のサックスブルーや淡いピンクなどもOKとされる流れになってきています。
主に若い方が着用されることが多く、節度を保って、格式があまり高くない結婚式に着用するならよいと思います。
ただ注意しなければならないのが、色柄物全てがOKではないということです。」
NG例
曽我
「原色カラーや黒・紺色等の濃色ワイシャツは、結婚式における挙式・披露宴ではNGです。また、、カジュアルな印象を与えてしまう柄物なども避けましょう。あくまでも新郎新婦が主役という事を忘れずに、取り入れたい場合は、二次会やパーティーなどのドレスコードの決まりがないシーンの着こなしとして楽しみましょう。」
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曽我
「最後に一言アドバイスさせてください。
折角お選びいただいた結婚式用のシャツがシワだらけだったり、袖や首に汚れがあったりすると、台無しになってしまいます。
コーディネートや着こなし以前に、清潔感をキープするのが最も大事だという事を忘れずに、お祝いの席を楽しんでくださいね。
清潔感のある格好をすることが一番のマナーです。」
谷口
「肝に銘じておきます…!」
別記事 「プロに聞いた結婚式でのスーツに合わせるシャツの選び方!」はこちら
ベスト
曽我
「着こなしにベストをプラスするとフォーマル感が増すので、結婚式のような、おめでたい、お祝いの席におすすめです。
スリーピースとはジャケット・ベスト・スラックスの三揃えのスーツのことをさします。
元々公式な場面で正装する場合は、必ずスリーピースで出席することが一般的でした。
現代ではそれが簡略化されてジャケット・スラックスのみで着用するのが広まってきていますが、ベストを含めたスリーピーススタイルは通常の上下で着るよりも格式が高い装いになります。
そのような観点からもスリーピーススタイルは結婚式の場には相応しい装いといえますし、また二次会等で盛り上がって上着を脱いだ時にも品格を保ってくれます。
何よりも、体型をカバーしてくれるので、スタイルアップにも繋がりますよ!」
谷口
「良いですね!」
曽我
「凄く素敵ですよ!スリーピーススタイルも結婚式の着こなしのスタンダードになりつつありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
スリーピーススーツを着る上で、大きめのバックルだと、バックルにベストがのっかってしまいお腹回りが膨らんで見えてしまいます。そのため、こぶりな大きさのバックルのベルトを選ぶのがおすすめです。スタイリッシュなスリーピーススーツの着こなしが台無しにならないよう気をつけましょう。」
谷口
「着こなしに気をつけながらチャレンジしてみます!ただ、やり過ぎには見えませんよね…?」
曽我
「そんな事はありません。先程もお話しましたが、ベストを着る事で更にドレスアップすることができます。
まさに新郎新婦の門出をお祝いするシチュエーションに相応しいファッションとして、きっと主役の新郎・新婦も嬉しい気持ちになってくれるはずです。自信を持って、ドレスアップしたスタイルで参列してみてください!」
ネクタイ
ネクタイのマナーでは、以下の基本を押さえましょう。
・色はシルバーや白が定番
・ステップアップとしてサックスブルーや淡いピンク、シャンパンゴールドもおすすめ
・格式はバロックタイ>蝶ネクタイ>通常のネクタイ>アスコットスカーフの順
・ネクタイの結び目はプレーンノットでコンパクトに
・「ディンプル」というくぼみを付けて結ぶ
出席する場面や時間帯、主役の方々との距離感、参列される方の年齢層等から、ふさわしい装いを選ぶのがポイントです。まずは基本を押さえて、いつどこで誰に見られても恥ずかしくない装いを心がけましょう。
曽我
「ネクタイは少し前ですとホワイト一択のような流れでしたが、最近ではシルク素材のシルバーのネクタイが一般的になってきています。
兄弟や、親族の式に参列する場合は、家族で白に揃えたりする場合もありますが、ご友人様や会社関係の方の式に参列する場合は、シルバーをおすすめします。
白シャツに白ネクタイを巻くよりも締まった印象に見えますし、結婚式の華やかな雰囲気にもよくマッチします。
一方で、シャツと同じくブラックやネイビー等のダークカラーはお祝いの場にふさわしくありません。
二次会や、パーティシーンで着用する分には問題ありませんが、光沢の強いブラックやネイビーで華やかさがあったとしても、格式の高い結婚式で使用するのは避けた方がいいでしょう。
また、シャツと同じようにネクタイもパステルカラーでコーディネートするのも最近は受け入れられるようになってきました。」
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曽我
「サックスブルーや淡いピンクはビジネスではあまり使われない色なので、特別感が出ます。
またシャンパンゴールドといわれるこのゴールド系の色合いは、非日常感に加え、華やかでゴージャスな印象を与えることが出来るので、おすすめです。」
曽我
「ベーシックなシルバー系を揃えたら、次はこのような淡い色のネクタイにもチャレンジしてみてください。ラベンダーのようなパープル系の色合いも、セレモニーでは映えます。
昔から日本では、紫は高尚で特別な色として扱われてきている色でもあります。コーディネートに取り入れると、高貴な印象を演出できておすすめです。
色味のあるネクタイをする場合、チーフの色もネクタイの色と合わせてみましょう。
ネクタイからチーフに繋がるサイドラインの色が揃うことで、より華やかな印象になります。もちろん、白やシルバーのチーフを挿しても問題ありません。」
曽我
「また、柄に関しては無地が基本ですが、シャドウストライプなどの織り柄のものや、フォーマル度の高い小さめのドットであるピンドット柄も結婚式にはOKな柄です。
ドットはポルカドットなどの大きめのドットはカジュアルな印象になりますが、ピンドットなどの小さめのドットはドレッシーな印象になり、フォーマルシーンでよく使われます。」
曽我
「また、最近ではこのようなペイズリー柄もクラシックな雰囲気で人気が高まっています。慣れてきたら是非、このような柄も徐々も取り入れてみてください。」
曽我
「蝶ネクタイ(ボウタイ)も、慣れてきたらぜひ挑戦してみて下さい。
特に友人代表などで人前でスピーチをする時におすすめのネクタイです。
普通のネクタイと同じように、結婚式や披露宴ではシルバー系の蝶ネクタイを、夕方以降の式や二次会では濃色系の蝶ネクタイをつけるなど、使いわけるとオシャレ上級者です。」
曽我
「本来蝶ネクタイは自分で蝶ネクタイ状に結ぶものなのですが、最近の蝶ネクタイは最初から形が造られているため、長さを調整してフック等で留めるだけなので着脱が簡単です。
蝶ネクタイの方も増えてきているので、ぜひ試してみてください。」
ネクタイは清潔感が重要!
曽我
「先程のシャツと同様、清潔感をキープして着こなすには、ネクタイの結び目が大き過ぎたり、緩んでいたりしてはNGです。最近では一回結ぶだけの「プレーンノット」で結び目をコンパクトにまとめるのが主流です。そして、「ディンプル」というくぼみを付けて結ぶのが正しい作法です。これだけでも全体的に引き締まった印象になり、清潔感がキープされますので、ぜひ練習してみてくださいね!」
曽我
「また、主賓の方やスピーチをされる方などで、華やかに装いたい方におすすめなのが、バロックタイというネクタイです。
ボリュームのあるノットで、華やかさがグッと増すのがポイントです。後ろのホックで留めるだけなので、着脱も簡単です。
本来はタキシードやモーニングコートに合わせるネクタイですが、最近は結婚式でのドレスアップスタイルに用いられる方も増えています。大剣が短い仕様になっているので、ベストを着用した方がバランスが良いです。
昼間の結婚式であれば色柄はベーシックなシルバー系にして、過剰な派手感がでないように装うとさりげない品格も保つことができます。
バロックタイは「普段よりもドレスアップしたい!」というご要望から、選ばれる方が増えておりおすすめです!」
曽我
「最後にご紹介するのが、アスコットスカーフ。格式としては一番下になるので、二次会や結婚パーティー等の比較的ドレスコードが自由な場面で、ドレスアップしたい時の演出に有効です。
ベーシックな衿型のシャツに合わせても良いですし、先程ご案内したウィングカラーや立ち襟のイタリアンカラーのシャツに合わせることもできます。」
別記事 「プロに聞いた結婚式のスーツに合わせるネクタイの選び方」はこちら
シューズ
「お洒落は足元から」と言われるように、その他がいくら良くても、シューズで着こなしの印象はガラッと変わってしまいます。シューズ選びで押さえたいポイントとしては以下の通りです。
・まずは定番の黒の内羽根ストレートチップを一足揃える
・次のステップとしてモンクストラップ付きシューズもおすすめ
・靴の色は黒が基本(ブラウンは避ける)
・装飾の多いデザインは避ける
・履く前にケアをしてきれいな状態にしておく
曽我
「結婚式の靴として最もふさわしく、フォーマル度が高いのが、黒の内羽根ストレートチップと黒の内羽根プレーントゥです。特におすすめなのは、黒の内羽根ストレートチップ。
黒の内羽根プレーントゥはフォーマル度は高いものの、作るには高度な技術が必要なこともあり高額になることが多いです。
そのため、まずは黒の内羽根ストレートチップからはじめてみましょう。一足持っておけば、結婚式はもちろん、ビジネスシーンでも最も信頼のある靴として使えます。」
谷口
「黒であれば良い、という訳ではないのでしょうか?」
曽我
「そうです。この、横一文字に線が入ったストレートチップが最もフォーマル度が高いと言われています。
さらに、「内羽根」である事が重要です。内羽根とは、この靴紐を通すハトメの取り付け部がアッパー部分と一体に、もしくは甲革の下に入るように作られていて、羽根と呼ばれる部分が閉じるようになった造りの物を指します。」
曽我
「それに対して外羽根は、ハトメの取り付け部がアッパー部分の上部に縫い付けられるように作られていて、紐を結んでも少し隙間があるようになっている靴のことです。」
曽我
「冠婚葬祭などのフォーマルな場面には内羽根を履いて、仕事用スーツ・ドレスダウンしたスタイルや休日には外羽根を履くのが一般的といわれています。
内羽根はもともと室内での正装時の靴で、式典などで着用されてきた歴史もあります。
対して外羽根は、軍靴や野外作業用として誕生した由来があり、仕事靴や外履き用として着用されてきました。
なぜストレートチップが一番フォーマルかは諸説がありますが、その一つには、まだ製靴技術が未熟だった時代に、アッパーを1枚で仕上げるプレーントゥを作る事が難しかったため、つま先をもう一枚の革でくるんでストレートチップ仕様に補強する事で美しい形を作りだすことに成功しました。これによりフォーマルな席に着用する貴族が増え、当時の名残でストレートチップを履く習慣が広まったと言われています。
このような歴史を知ることも、アイテム選びには非常に役立ちます。」
曽我
「スーツやシャツと同じく、まずは間違いの黒のストレートチップを選びましょう。そのうえで、おしゃれを楽しめる結婚パーティ等の場面が来たら、このようにモンクストラップ付きシューズを揃えるのもアリです。
例外的に、このダブルモンクと呼ばれる、2つストラップが付いているシューズは、スーツスタイルやフォーマルな場面で着用する事が許されています。
モンク(MONK)とは修道士という意味です。
16世紀頃の修道士が履いていたシューズが原型になった事からモンクストラップシューズと呼ばれるようになり、1つストラップが付いた物だとシングルモンク、2つだとダブルモンクと呼びます。」
「このダブルモンクは、ウィンザー公こと英国王エドワード8世がJohnLobbに注文した事から誕生した形で、彼がスーツスタイルに合わせて履いていたことら、紐靴以外でスーツに合わせられる唯一許された例外の形として認識が広まりました。
昨今の結婚式ではカジュアルダウンして着こなすのが広まってきているので、スニーカーやローファー等を合わせて履いてしまう人もいますが、よっぽど着こなすテクニックや、自信が無いと難しいと思います。まずは由緒あるスタンダードなストレートチップを揃えて、少し違った雰囲気で着こなしたい時には、ダブルモンクを取り入れると良いでしょう。」
「注意すべき点として、黒以外の茶系の色や装飾の強いデザインは避けることをおすすめします。例えば穴飾りがあるウィングチップはカジュアルな印象を与えてしまうので、結婚式では避けた方が無難です。
元々ウィングチップの穴飾りは、野外を歩いた時に靴が傷付いても目立たないように考案された物で、貴族が狩りをしたり、領土を見回る為に外で履く場面で使用されていた靴です。
ですので、フォーマルなシーンで履くと少しちぐはぐな印象になってしまいます。
ただ、二次会や結婚パーティにおけるドレスダウンしたスタイルには合わることができますので、履くシーンを選ぶ事が大事です。」
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別記事 「プロに聞いた結婚式でのスーツに合わせる靴の選び方」はこちら
靴下
靴下について押さえておきたいポイントは以下の通りです。
・色はスーツか靴の色に合わせる
・丈はミドル丈かロング丈
・柄は「無地」が基本
・白や柄物は避ける
シューズ同様、靴下のはき口のゆるみや、汚れ破れはないかなどのチェックも忘れないように気をつけましょう。
曽我
「手入れの行き届いたシューズの着こなしも、合わせる靴下ひとつで随分と印象が変わります。結婚式に履く靴下は基本的にスーツか靴の色に合わせます。
よって結婚式で主に着用されるブラック・ダークネイビー・ダークグレーのスーツに、黒の革靴を合わせる場合の靴下の色は「黒」を選んでおけば間違いありません。
勿論ダークネイビーのスーツの時にはダークネイビーの靴下、ダークグレーのスーツの時にはダークグレーの靴下でも問題ありません。」
曽我
「そして丈は、ミドル丈かロング丈を選びましょう。結婚式においては、スラックスと靴下の間からくるぶしや素肌が見えるのはNGだからです。」
曽我
「柄については、無地が基本です。地の色と同じ色のストライプやリブ編みなどの無地見えするものであれば問題ありません。白や柄物は避けたほうが無難です。」
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別記事「見えないところこそ気を配ろう!結婚式のスーツに合わせる靴下選び」はこちら
カバン
結婚式のカバンについては、以下のポイントを押さえましょう。
・バッグなしの手ぶらが基本の着こなし
・荷物が嵩張る場合はクラッチバックがおすすめ
・クラッチバックは小ぶりでシンプルなデザインを選ぶ
曽我
「女性はコーディネートに合わせてポーチやハンドバッグを持ちますが、男性の場合は手ぶらでバッグ無しが基本の着こなしです。
一方で、携帯電話、財布などの貴重品類、ご祝儀など、小さな荷物が嵩張ります。無理に荷物をポケット詰め込んでしまうと、衣装の型崩れにつながりおすすめできません。
そこでおすすめなのが、クラッチバックです。携帯電話や財布、ご祝儀などの最低限の持ち物をこの中に入れれば、クロークに預ける必要もなく、貴重品をご自身で管理できます。」
曽我
「クラッチバッグとセカンドバッグは同じ物をさします。セカンドバッグは1990年代にビジネススーツに合わせるバッグとして流行しました。
一旦姿を消しましたが、2010年頃にセカンドバッグから、クラッチバッグという呼び名に変わり、再び流行ってきています。
結婚式というフォーマルシーン、フォーマルスーツに相応しいクラッチバッグの素材はブラックのレザー(革)素材です。
更にスタイリッシュなコーディネイトになります。
大きさは最低限の手荷物が入ればよいので、小ぶりなものを選びましょう。基本結婚式ではバッグ無しの手ぶらが前提ですので、よりスマートに、スタイリッシュに見せるのがポイントです。シンプルなものを選ぶことで、クラッシックスタイル、モードスタイル、どちらにもよく合います。」
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結婚式スーツは色選びがポイント!
今回は、結婚式スーツの選び方について、色やデザインを中心に解説しました。ポイントをまとめると以下の通りです。
・スーツ→ブラックスーツ
・シャツ→ホワイトのシャツ(レギュラーカラーorセミワイドカラー)
・ネクタイ→シルバーのネクタイ(ホワイトのネクタイ)
・シューズ→ブラックのストレートチップ
・靴下→黒無地
・カバン→無し(カバンを持つ場合クラッチバッグ)
まず揃えておくべきアイテムは、以上の5点です。流行に左右されることもなく、長く着用できる定番アイテムばかりなので、揃えておくといざという時に安心ですよ。
プラスアルファで、ベストやポケットチーフ、ネクタイピン、カフスボタンも必要になってくる場面もありますが、最低でもこの主要5アイテムを揃えておけば急なお呼ばれにも対応できます。
男性の場合はスーツやシャツ、ネクタイ、シューズの色柄に基本的な着こなしルールがあるため、皆さん同じような装いになることが多くみられます。
そんな時アレンジとして小物の使い方で他の参列者と差をつけてみてはいかがでしょうか。
アレンジをすることで派手になりすぎるのはNGですが、「控えめながらもおしゃれ」そんな着こなしがおすすめです。
まずは、必要になるものをご自身で検討・把握して、時間がある時に楽しみながら揃えていきましょう!
おしゃれを楽しむためには、きちんとマナーを守ることが大切であるということ、そしていつ結婚式に招待されてもいいように事前の準備が必要です。
わからないことは悩まず、プロである店員さんに相談するのが一番です。
着こなしのマナーをふまえながら、ピッタリの一着や、好ましい着こなしが必ず見つかるはずです!結婚式や二次会に必要なアイテムは、品数豊富なスーツセレクトにお任せください。
皆様のお手伝いが出来る日を、楽しみにお待ちしております。
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「結婚式スーツ」の全てはここにある!?
結婚式スーツについて更に詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
※画像はイメージです。 最新の商品はスーツセレクト公式通販サイトをご覧ください。
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