結婚式では、ぜひポケットチーフを挿して参列することをおすすめします。しかし、
「どのようなポケットチーフを選ぶべきかわからない」
「結婚式のポケットチーフのマナーがわからない…」
このように、結婚式のお呼ばれで、ポケットチーフを挿すかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。また、普段使い慣れていない分、マナー面での不安から敬遠してしまう方もいるかもしれません。
そこで本記事では、結婚式におけるポケットチーフの重要性や選び方のポイントについて徹底解説します!記事の後半では結婚式でおすすめの折り方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、ご自身だけでコーディネートを決めるのが大変だと感じる場合は、プロに相談してアドバイスをもらうのも1つです。
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ポケットチーフは結婚式の必需品!
男性がフォーマルシーンで使いやすいアクセサリーとしておすすめなのが「ポケットチーフ」。実は昨今でも、スーツスタイルをよりフォーマルにかつスタイリッシュにしてくれるアイテムとして、結婚式で挿す方がとても増えています。
欧米では「ポケットスクエア」と呼ばれ、ビジネスシーンでも使う方が多いアイテムですが、日本でもパーティーシーンには欠かすことのできないアイテム。まさに、結婚式の必需品であるといえるでしょう。
ポケットチーフの歴史
中世ヨーロッパでは、高貴な身分でなければ持つことが許されない貴重品でした。最初はベストや袖口に隠し持っていましたが、19世紀初頭からジャケットの胸ポケットにチーフを挿すようになったとされています。
実はそれまでジャケットには胸ポケットがなく、胸ポケットはポケットチーフを挿すために作られたようです。
ハンカチとの違い
ポケットチーフの起源は、ハンカチと一緒であるという説が有力です。しかし、二つは用途が違うものです。
・ポケットチーフ=胸元を飾るための装飾的なもの。
素材はシルク(絹)やリネン(麻)で一般的で30〜45cm。
・ハンカチ=洗った手を拭いたり、汗を拭うための実用的なもの。
素材はコットン(綿)で大きさは45〜50cmが一般的。
ハンカチで代用してもマナー違反ではありません。しかしポケットチーフよりも大きく、生地も厚いため、胸ポケットに入れるとごわついたり、膨らんだりしてしまい、あまりおすすめではありません。
ポケットチーフを挿す意味
欧米に比べて、ポケットチーフを挿す文化が根付いていない日本では、「キザじゃないか」「照れくさい」と感じる方もいらっしゃると思いますが、実はポケットチーフを挿すことにはしっかりとした意味があります。
まず、胸ポケットに挿すだけで一気に華やかな印象になります。男性が身につけることのできる数少ないアクセサリーなので、結婚式などフォーマルなシーンではぜひ使って頂きたいです。
また、胸元にボリュームが出るのもポケットチーフをおすすめする理由の1つです。仕立ての良いスーツのポイントの1つに「立体感」があります。
平らな生地をいかに立体的にできるかが、スーツをおしゃれに着こなすポイント。ポケットチーフは、胸元にボリュームを出す補助的な役割も果たしてくれます。(ただし、ボリュームの出しすぎには注意しましょう)
また、ポケットシーフを挿すということは、招待してくれた相手への敬意や感謝、祝福も意味します。結婚式においては、これがポケットチーフを挿す一番大きな意味でしょう。
親しくしている新郎・新婦に対しての礼儀として、ぜひポケットチーフを使って頂きたいです。
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結婚式用ポケットチーフの選び方のポイント
ここからは、結婚式用ポケットチーフの選び方のポイントについてご紹介します。
1.場面ごとに素材を使い分ける
2. 色選びの基本を押さえる
3. 形はスクエアorラウンド
上記3つのポイントについて、それぞれ解説していきます。
1. 場面ごとに素材を使い分ける
ポケットチーフにはリネン(麻)、シルク(絹)、コットン(綿)、ウール(毛)などさまざまな種類の素材があり、それぞれにふさわしい場面が異なります。
上手く使い分けることで、ポケットチーフを上品に使いこなしましょう。
リネン(麻)〜午前中から昼間の結婚式〜
昼間の結婚式でポケットチーフを挿す場合、リネン(麻)が最も格式の高いフォーマルな素材としておすすめです。シルクよりも光沢が控えめで、きちんとした印象になります。
パーティだけでなくビジネスシーンにも使いやすく、様々なコーディネートに合う汎用性の高さも魅力です。
シルク(絹)〜夕方から夜の結婚式〜
夕方から夜の結婚式に向いているのが、シルク(絹)を使ったポケットチーフです。
夜の正礼装であるタキシードに合わせることで、さらに非常に華やかな印象に。
ちなみに、タキシードは本来夜の準礼装でしたが、最近では夜の正礼装のイブニングコート(燕尾服)の着用機会が減り、代わりにタキシードが夜の正礼装として着用されるようになりました。
コットン(綿)〜二次会 春夏〜
リネンやシルクに比べてカジュアルな印象になるコットン(綿)は、春夏の二次会におすすめです。
ドレスコードに問題がなければ、コットンやリネンのジャケットに挿すことで着こなしがまとまりやすくなります。
ウール(毛)〜二次会 秋冬〜
ウール(毛)も、カジュアルな二次会で挿すポケットチーフにおすすめです。
しかし、春夏シーズンでは季節感が合わないので避けましょう。秋冬に着用する、コーデュロイやフランネルのジャケットとの相性が抜群です。
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2. 色選びの基本を押さえる
ポケットチーフでは色選びも重要です。初心者の方であれば基本は白かシルバーが扱いやすいですが、ほかの色にするならネクタイやシャツの色と揃えるのがおすすめ。
一味違った風合いにしたい場合には、差し色やアクセントカラーを選んでみるのも1つです。
基本は白orシルバー
結婚式では白かシルバーを選ぶのが基本です。特に格式が高かったり、主賓に近い立場の結婚式に出席されたりする場合は白を使いましょう。ネクタイやシャツの色にかかわらず、白のチーフが最もフォーマルです。
ネクタイorシャツの色と合わせる
白やシルバー以外の色を選ぶなら、ネクタイかシャツの色に近いものがおすすめです。コーディネートに統一感が出るので、失敗することがありません。
特に、ポケットチーフとネクタイを同色同素材にすると、よりまとまります。ブルー系で統一するとさわやかな印象に、ピンク系やパープル系だと華やかな印象になります。
アクセントカラーもおすすめ
ネクタイやシャツの色とあえて違う色を使うというテクニックもあります。コーディネート全体とは異なる色をポケットチーフで使うことで、差し色として強調することができます。
この場合、チーフ以外の色はなるべく同系色で統一しましょう。チーフが多色使いの場合は、そのうちの1色をネクタイやシャツの色で拾ってあげることでバランスが整います。
異なる色をいくつも使ってしまうと、まとまりのないコーディネートになってしまうため注意しましょう。
3. 形はスクエアorラウンド
中世以前のヨーロッパでは、ポケットチーフには豊富なデザインがありました。しかし1785年にルイ16世が「ハンカチのサイズを縦横同一にする」という法令を出して以来、スクエア(正方形)が一般的な形として定着しています。フォーマルな結婚式であれば、スクエアを選べば間違いないでしょう。
とはいえ、現代においてはスクエア以外の形のチーフを挿しても問題なく、ポピュラーな形としてはラウンド(円形)が挙げられます。華やかで柔らかい雰囲気を簡単に出せるので、根強い人気があります。
フォーマル度の高い挿し方ができないため比較的ドレスコードが自由な結婚式や二次会などに限定されますが、中心をつまんでポケットに差し込むだけで花のようなシルエットとなり、ビギナーの方にもおすすめの形です。
結婚式用ポケットチーフのおすすめ例
どのようなチーフを選んでよいかわからないという場合には、ソリッド(無地)を選ぶのが定番です。主張しすぎず、コーディネートのバランスを崩すこともありません。
胸元からの、さりげないオシャレを演出できます。
柄物はネクタイとのバランスに気を配るのがポイントです。
ネクタイの柄と合わせる、もしくはネクタイを無地にすることで、バランスよく身につけましょう。ネクタイとポケットチーフの柄を合わせる場合は、柄の大きさも揃えるのがポイントです。
大きめの柄だとカジュアルな印象に、小さめの柄だとフォーマルな印象になります。
ネクタイを無地にした場合は、比較的ポケットチーフの柄の自由度が高いといえます。
結婚式用ポケットチーフの折り方6選!
「ポケットチーフを買ったはいいけど、どう折って、どう挿せばいいんだろう?」このように思われる方も、少なくないのではないでしょうか。
なんとなく入れてもそれっぽくはなりますが、せっかくならきちんとした折り方を、ここでマスターしてしまいましょう。シーンごとの使い分けもご紹介するので、参考にしてみてください。
TVフォールド(スクエア)
TVフォールド(スクエア)はもっともオーソドックスな折り方。アメリカのTVのニュースキャスターが好んで使ったことが名前の由来となっています。
簡単な上に結婚式やビジネスなど、ポケットチーフを使うすべてのシーンに対応できるので、ぜひチェックしてみてください。まずはこの折り方を覚えましょう!
【TVフォールド(スクエア)の折り方】
1.縦→横の順番に折り、正方形にします。
2.ポケットの大きさに合わせ、三つ折りにします。
3.ポケットの深さに合わせ、下を折り曲げます。
4.ポケットから縁の部分を1cmほど覗かせます。
チーフの角をほんの少しずらすと、自然でおしゃれな上級者の折り方になるので、ぜひチャレンジしてみてください。
スリーピークス
スリーピークスは格式ある結婚式や、主賓に近い立場で出席されるときにおすすめです。スリーピークスの名の通り、三つの角をしっかり立たせるのがポイント。
フォーマル度が高いので、色柄のものよりも、白無地もしくはシルバーグレー無地のポケットチーフを折るときにおすすめです。特にハリのあるリネンの素材の場合、形が決まりやすくおすすめです。
【スリーピークスの折り方】
1.広げて三角に折ります。
2.さらに三角に折って、四分の一にします。
3.もう一度三角に折ります。三つの角ができるので、ずらして整えます。 ※等間隔にずらすときれいにできあがります。
4.ポケットの深さに合わせ、下を折り曲げます。
5.左側の部分をポケットの幅に合わせて折ります。
6.チーフの角が外側を向くようにして2〜3.5cmほど覗かせます。
ツーピークス(ツインピークス)
ツーピークス(ツインピークス)は、スリーピークスに似た折り方です。
スリーピークスよりも難易度は低く、角が二つになる分ややくだけた印象になります。スリーピークスほどきちんとしていなくても問題なく、少し崩れているくらいが、おしゃれに見えます。
【ツーピークス(ツインピークス)の折り方】
1.広げて三角に折ります。
2.さらに三角に折って、四分の一にします。
3.もう一度三角に折ります。角二つになるように、ずらして整えます。
4.ポケットの深さに合わせ、下を折り曲げます。
5.左側の部分をポケットの幅に合わせて折ります。
6.チーフの角が外側を向くようにして2〜3.5cmほど覗かせます。
トライアングル(トライアングラー)
トライアングル(トライアングラー)は、三角形に折り、角が一つだけになる折り方です。簡単ですが、バランスが悪くならないように見え方を微調整する必要があります。
使うチーフの色や素材は問わず、結婚式だけでなくビジネスでも使えます。
少し角度や見せる量を変えるだけで印象が変わるので、ぜひ色々試してみてください!
【トライアングル(トライアングラー)の折り方】
1.広げて縦半分に折ります。
2.さらに半分に折って正方形にし、ひし形になるようにします。
3.左右の角をポケットの幅に合わせて折ります。
4.ポケットの深さに合わせ、下を折り曲げます。
5.チーフの角が外側を向くようにして2〜3.5cmほど覗かせます。
パフド(パフ)
パフは比較的カジュアルな場にふさわしい折り方です。英語で「ふわっと膨らむ」という意味があり、ふんわりと柔らかい印象を演出できます。
素材はソフトで光沢のあるシルクがおすすめ。冬場の結婚式(二次会)であれば、温かみのあるウール素材とも相性が良いです。白やシルバー(グレー)無地であれば、一般的な結婚式でも問題ありません。
二次会やカジュアルな結婚式なら、ペーズリーなどの複雑な柄のポケットチーフも素敵です。多色使いのポケットチーフの場合、入れ方によって表情が変化するのも特徴です。
【パフド(パフ)の折り方】
1.チーフを広げて真ん中を摘み上げます。
2.チーフを絞るようにまとめます。
3.真ん中から二つに折り曲げます。
4.折り曲げたふわっとした方を上にして胸ポケットに入れます。
クラッシュ
クラッシュは、ポケットチーフの四隅を角のように立たせて覗かせる華やかな入れ方です。二次会やカジュアルな結婚式向けです。
スリーピークスのようにきちんと折るのではなく、無造作な方がおしゃれに見えます。折り方自体は難しくないのですが、バランスよく見せるには、少し練習が必要かもしれません。
無地か縁だけ色を変えたポケットチーフがおすすめです。
【クラッシュの折り方】
1.チーフを広げて真ん中を摘み上げます。
2.チーフを絞るようにまとめます。
3.真ん中から二つに折り曲げます。
4.角の方が上になるようにして胸ポケットに入れます。
四隅を均等に揃えるのではなく、無造作に見えるように調整するのがポイントです。ただし、崩しすぎて汚く見えないように注意しましょう。
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今回は結婚式で使うポケットチーフについて解説しました。全身の中では見える面積は小さいですが、意外と奥の深いポケットチーフ。新郎新婦に対する感謝やお祝いの気持ちも込めて、ぜひ結婚式ではポケットチーフを使ってみてください。
ポケットチーフには素材、色柄、形、折り方などさまざまな選び方のポイントがあり、すべてを網羅しようとすると難しく感じる方もいるかもしれません。
今回ご紹介したポイントを一言でまとめると、
「白無地のリネン素材のポケットチーフをTVホールドで胸ポケットに挿せばまず失敗しない!!」たったこれだけです。
初めてポケットチーフに挑戦するという方の場合、まずは白無地のリネン素材のポケットチーフを準備しましょう!その後、結婚式や二次会の雰囲気に合わせて様々な色柄や素材を楽しんでいただければ幸いです。
もし迷ったり、どうしたらいいのかわからなくなったりした場合には、ぜひスーツセレクトまでご相談ください。
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