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失礼にならないように気をつけよう!【スリーピーススーツ】シーン別の着こなしかた

失礼にならないように気をつけよう!【スリーピーススーツ】シーン別の着こなしかた

そもそもスリーピーススーツとは、ジャケット、ベスト、スラックスが全て同素材、同色、同柄で3点揃っているスーツのことです。
日本では別名「三つ揃え」とも呼ばれています。
従来スーツと言えばスリーピーススーツが基本でしたが、時代の流れから簡素化され、ジャケットとスラックスのツーピーススーツへと変化してきました。

今では「ベストを着る」=お洒落をするため。
というように認識されている方が多いのではないでしょうか?
※ここでいう「ベスト」とは、ジャケット、パンツと共生地のスリーピーススーツとしてのベストのことを指します。

しかし、ただお洒落をするためや、見た目の格好良さだけでスリーピーススーツを着てしまうと、シーンによっては失礼にあたるなど、場にふさわしくない場合もあります。

ここでは、スリーピーススーツのシーン別の着こなしをご紹介していきます。
是非最後迄ご覧ください。

最新のスリーピーススーツ一覧はこちら

失礼にならないように気をつけよう!
【スリーピーススーツ】シーン別の着こなしかた

ビジネスシーンのスリーピースの着こなし

・【営業】初対面の人と会う時は避けた方が無難

・【内勤】ジャケットを脱いだ時の着こなしが大切

・ビジネスシーンにおけるスリーピーススーツのおすすめの着こなし

就職活動のスリーピーススーツの着こなし

・基本的にはNG

冠婚葬祭のスリーピーススーツの着こなし

・【お葬式】喪主よりも格式が高くなる可能性があるため注意が必要

・【結婚式】ドレスアップ出来るのでおすすめ

・結婚式におすすめのスリーピーススーツの着こなし

まとめ

【スリーピーススーツ】関連ページ一覧

ビジネスシーンのスリーピーススーツの着こなし

【営業】初対面の人と会う時は避けた方が無難

スリーピーススーツを着こなしている人にたいして、「紳士的」そして「仕事ができそう」そんなふうに感じたことはないでしょうか。
カチッとした見えかたになり、落ち着いた雰囲気が演出されます。
それもスリーピーススーツの魅力の一つです。

しかしながら反対に「偉そうに見える」という、悪印象を与えてしまう場合もあるようです。

それはテレビや映画などのメディアによる影響が多分にあるのではないでしょうか。
社長、会社役員、部長など、立場のある役柄の衣装として、スリーピーススーツが使用されることが多く見られます。
「スリーピーススーツ」=「立場のある方」=「偉そう」というイメージがついてしまっているのではないでしょうか。

したがって初めて会うお取引先や、自分より年上の人が想定される場合などにおいては、スリーピーススーツの着用は避けた方が無難です。
特にジャケットを脱いだ時のベストスタイルは避けましょう。
※オフィシャルな場においては、上着を脱ぐこと自体NGです。
夏場の暑い時期に上着を脱ぐ場合においても、上着を脱いでのベストスタイルは、ジャケットを着たスリーピーススーツスタイル以上に偉そうに見えることがあるため、注意しましょう。

反対に社内で仕事をする場合においては、ベストは非常に有効的です。
社内での勤務は、上着を脱ぐことも多いと思います。
シャツ一枚のスタイルよりも、ベストを着ている方がきちんと見えます。
本来シャツは肌着であるため、ベストを着ることで肌着を隠すことができ、紳士的な印象を演出できます。

スリーピーススーツを三つ揃えで着なければいけないというルールはありません。
ツーピーススタイルで着用しても十分格好良く着ることができます。
営業にでる時には、誰と合うのかを考慮した上で、ベストの有り無しを判断していきましょう。

【内勤】ジャケットを脱いだ時の着こなしが大切

前述させていただきましたが、オフィスでのデスクワーク時は、ジャケットを脱ぐことも多いと思います。
そこで活躍するのがスリーピーススーツです。
スリーピーススーツにしておけば、ジャケットを脱いだ時にワイシャツ姿にならずに済むという利点があります。
ワイシャツはスーツを着る時の下着という概念から、ワイシャツ1枚だけではカッコ悪くダサいと思っている方もいます。
またワイシャツを下着として考えると、公然の場での下着姿はマナー違反ともいえます。
ベストを着ると外着として成立します。
見た目もシャツのタルミがカバーされ、スタイリッシュにみせることができます。

そんな内勤時におすすめのスリーピーススーツのベストスタイルですが、格好良く着こなすには、注意すべき点もあります。

それは、
体にサイズが合っているかどうか」
ということです。細かく見ていきましょう。

アームホール(袖周り)に適度な余裕があるか。
腕は動くものなので、アームホールが脇の下に食い込んでいると不快感が増します。
余裕がありすぎるのも、見た目のスタイリッシュさが失われるため、おすすめできません。
目安としては着用するワイシャツの袖の太さとベストのアームホールの直径が同じくらいになっているのがジャストサイズだと理解しておきましょう。

身幅はジャストサイズになっているかどうか
ボタンを留めた時にジャストなサイズ感が着こなすポイントです。
余裕がありすぎると着せられている印象になります。
逆に無理に小さく着てしまうと、体のラインが必要以上にでてしまい、見苦しい姿になります。
生地にも負担がかかるので、注意しましょう。

③着丈の長さは、パンツのベルトループが隠れるくらいがポイント
サイズの合っていない丈の短いベストを着ると、ベストの裾からクシャクシャになったワイシャツがはみでてだらしない印象になります。
また丈の長いベストを着ると、胴長に見えスタイルが悪く見えます。
着丈の目安は、パンツのベルトループが隠れるくらいの長さです。

④ベストの一番下の釦は外す。(アンボタンマナー)
アンボタンマナーともいわれ、ベストの一番下の釦は留めないのがマナーです。
※ジャケットの一番下の釦も同様。
理由としては所説ありますが、一番下の釦は飾りの意味合いとして付けられており、留めないのが昔からの定説だとされています。

ベストスタイルは紳士的、かつスタイリッシュにも見えますが、サイジングを一歩間違えると、途端に見映えが悪くなるので注意しましょう。

ビジネスシーンにおけるスリーピーススーツのおすすめの着こなし

日本には、イギリス、イタリア、フランス、アメリカを中心とした諸外国のファッションが数多く入ってきています。
色々な国の服飾文化をMIXしているのが、今の日本のファッションと言えます。

さて、スリーピーススーツは前述したように、イギリスが発祥のスーツスタイルです。
したがって、コーディネートにも英国的なテイストを取り入れると、よりクラシックな英国紳士の着こなしを楽しむことができます。

ワイシャツの襟型
例えばスリーピーススーツの下に着るワイシャツの襟型ですが、英国的な着方をするなら、ワイドスプレッドカラーがおすすめです。

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また、ピンホールカラーも襟元が絞まって見えるのでおすすめです。

基本的にアメリカ的でカジュアルなボタンダウンシャツは、スリーピーススーツには合わせません。
ファッションを楽しむという意味においては、必ずしもNGというわけではありません。
しかしながらビジネスシーンにおいて、基本的にはスリーピーススーツにボタンダウンシャツは合わせないということを覚えておきましょう。

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②ネクタイの柄
次にネクタイの選び方です。
ポイントになるのは柄選びです。
英国柄を取り入れると、テイストにまとまりが生まれます。

代表的な英国柄のネクタイには、レジメンタルストライプ・ドット・ペイズリーがあります。

最新のレジメンタルストライプ柄のネクタイ一覧はこちら

最新のドット柄のネクタイ一覧はこちら

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ネイビー×パープル×ベージュのレジメンタルストライプタイ

レジメンタルストライプは、ベストを着ることで狭くなったVゾーンにアクセントが加えられて立体的な胸元を演出できます。

ドットは、ポルカドットやコインドットと言った大きめのドットにするとポップな雰囲気になり、スリーピーススーツスタイルのカチッとした印象を和らげる効果が期待できます。
ピンドットのように細かいドットにすれば、より硬派な着こなし、大人っぽくシックな雰囲気がつくれます。
昔ながらのクラシックな着こなしを楽しみたい場合は、ピンドットがおすすめです。

ネイビーペイズリー柄

ペイズリーはクラシックな印象が最も強い柄なので、スリーピーススーツの着こなしを格上げしてくれます。
またVゾーンを華やかにお洒落に演出してくれます。
派手に見えがちなペイズリー柄ですが、スリーピーススーツはネクタイの見える面積が少ないため、派手になりすぎることもありません。

③全体の色の合わせ方
全体の色合わせはどうするのがベストでしょうか。
基本的なコーディネートをおさえておけば心配ありません。
初めてスリーピーススーツを着る方には、ワントーンコーディネートがお勧めです。
ネイビー系のスーツ+ホワイトorサックスブルーのワイシャツ+ネイビーのネクタイ。
白系と青系の2色でまとめたコーディネートです。
白は無彩色のため実質、青系の1色しか使っておりません。
地味に思われるかもしれませんが、ベストという+αの要素があるため、シンプルな色使いで十分だといえます。

スリーピーススーツを、ネイビーのワントーンでまとめたコーディネートをする場合、忘れてはいけないのが足元の靴です。
黒のレースアップの革靴が最適です。
足元に黒がくることにより、全体が引き締められます。
また黒も白同様に無彩色のため、他の色の邪魔をすることがありません。

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ネイビーのスリーピーススーツには、ネイビーのワントーンコーディネート。
グレーのスリーピーススーツには、グレーのワントーンコーディネート。
ブラウンのスリーピーススーツには、ブラウンのワントーンコーディネート。
ブラックのスリーピーススーツには、白・黒・グレーのモノトーンのコーディネート。
※ブラックの場合、ブラックのワントーンで合わせるとフォーマルな装いになってしまうため。

まずはワントーンのコーディネートをマスターしていきましょう。

就職活動のスリーピーススーツの着こなし

就職活動男性の着こなし。黒無地のスーツに白のレギュラカラーシャツ、ネイビーのレジメンタルタイ

 新卒、転職での就職活動においてスリーピーススーツを着ることは問題ないのでしょうか?
見ていきましょう。

基本的にはNG

結論から言うと、基本的にはNGと考えてください。
就職活動においては「見せる着こなし」はNGです。
「見られる着こなし」をすることが重要です。
相手にどう見られるかがポイントになるため、前述したように、偉そうに見られる可能性のあるスリーピーススーツは避けた方が無難です。
転職でアパレル関係を考えているようであれば、OKな場合もありますが、あまりおすすめはしません。

※就職活動の服装については、別記事「これで就活はきまり!リクルートスーツの全て」をご用意しておりますので、合わせてご覧になってみてください。

「これで就活はきまり!リクルートスーツの全て」はこちら

冠婚葬祭のスリーピーススーツの着こなし

結婚式、お葬式など、冠婚葬祭のシーンでスリーピーススーツ(ベスト)を着ることにはどのような意味合いがあるでしょうか?

マナーやエチケットとしての着用
前述しましたが、従来ワイシャツは下着と考えられていたため、それを隠す(覆う)服装はよりフォーマルになります。
ベストがあることで、上着を脱いだ場合でも下着1枚になることはなく、ゲストとして常に上品でいられます。
食事やお酒が進んでワイシャツ1枚になってしまうような、無粋な男にならなくて済みます。

カッコ良さやファッションとしての着用
ベストを着用することにより、体型のカバーができます。
スタイリッシュに見せることができます。
女性だけじゃなく、男性だってスタイル良く見せたいものです。
また、年代を問わず誰でもできる簡単なドレスアップとしても、スリーピーススーツは有効的です。

それでは【お葬式】・【結婚式】。
それぞれの「スリーピーススーツ」についてもう少し詳しく見ていきましょう。

【お葬式】喪主よりも格式が高くなる可能性があるため注意が必要

お葬式に出席する場合の服装は基本的に礼服になります。
(礼服を喪で着る時は喪服に呼び方が変わるので、以下喪服)
フォーマルシーンではベストを着る事がマナーな部分もあるのですが、喪服をスリーピースで着ることは格式がとても高くなります。
ご自身が喪主であればいいのですが、参列者の場合は、喪主よりも格が上になってしまう可能性があるため注意が必要です。
(喪主が正礼装ではなく略礼装だった場合において)
喪主の立場以外においては、喪服でスリーピーススタイルになることは避けた方が無難といえます。

【結婚式】ドレスアップ出来るのでおすすめ

昨今の結婚式の服装は、礼服ばかりでなく、スーツを着用しての出席も増えています。
普段仕事で着用しているスーツを着られる方もいれば、結婚式後に仕事で着ることを考えた上で、スーツを新調する方も増えてきています。
そんな普段の仕事着として考えたスーツであっても、スリーピーススーツであれば、結婚式に必要なお祝い感を演出できます。
ベストを着てドレスアップするだけで、「いつもと違う」「結婚式用にあつらえてきた」など、招待者に対して「楽しみに準備してきた」という気持ちが伝わります。
「親しき仲にも礼儀あり」ですね。

結婚式におすすめのスリーピーススーツの着こなし

結婚式には、新郎や新婦の身内の方、職場の上司や同僚、友人など様々な方が出席します。
結婚式の基本的な考えてかたとして、奇をてらった服装よりも、マナーや常識に沿った服装の方が無難と言えます。
結婚式の様式も、式場に行かないとわからない場合もあります。
したがって、どんなスタイルの結婚式でも、着て安心なものを1着は持っておくべきなのです。

※結婚式の服装については、別記事「結婚式スーツの全て【永久保存版】」をご用意しておりますので、合わせてご覧になってみてください。

「結婚式スーツの全て【永久保存版】」 はこちら

ブラックのスリーピーススーツスタイル。白のウィングカラーにバロックタイ。

結婚式におけるスリーピーススーツでおすすめな色はブラックです。
ブラックのスリーピーススーツといっても様々ですが、ブララックの無地、シャドーストライプ(色糸を使用したストライプではなく、生地の織り方の凹凸でストライプが形成されていること。ドビーストライプとも言います。)などの控えめな柄がおすすめです。
柄が目立つとカジュアルな印象や、ビジネススーツっぽさが出てしまうので、柄は控えめにすることがポイントです。
おすすめの着こなしとして、ブラックスリーピーススーツ+白ワイシャツ+千鳥格子のネクタイorグレンチェックのネクタイ(いずれもシルバーベース)のVゾーンコーディネート。
ワンポイントに英国柄を使うことによって紳士的にうつりますし、シルバーベースにすることで無彩色のコーディネートが成り立ち、上品な印象になります。
親族、職場の方、友人知人、どの方の結婚式でも使うことのできる間違いのない着こなしになります。
特に、結婚式出席初心者の方は、まずお試し頂きたい着こなしです。
慣れてきたら画像にあるような、フォーマル度の高いシルバー系のバロックタイもおすすめです。

最新の結婚式用のスーツ一覧はこちら

※結婚式におけるブラックスーツについては、別記事「結婚式スーツ〜BLACK SUIT〜」にて詳しく解説させていただいております。
合わせてご覧になってみてください。


まとめ

スリーピーススーツはビジネスシーン、フォーマルシーンに使えるスーツです。立場やTPOに合わせた着方を注意すれば万能なスーツと言えます。
基本的にベストはジャケット、パンツと同色・同柄・同素材になりますが、
ベストがリバーシブルタイプになっているタイプもあります。
その時の気分などに合わせて、裏返して、コーディネートベストとして着ても良いでしょう。
時には紳士に、時にはおしゃれに、一役買ってくれるスリーピーススーツを、興味があればお試し下さい。

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