スーツを選ぶ際、どの種類を選べば良いのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
「お気に入りの一枚を着回しているが、TPOに合っているのか不安」
「いくつかのスーツを揃えたいが、どんな種類を揃えるのが最適かイマイチわからない…」
一見同じように見えても、実はバリエーションに富んでいるスーツの世界。種類や着用マナーなど、複雑なルールが多くて理解が大変に思うかもしれません。
しかし、ひとたびスーツを着こなすことができるようになれば、おしゃれで気品のある大人の男性を演出できます。本記事では、スーツの種類や特徴、着用シーンなどを解説していきます。目的にあった自分に似合うスーツ選びの参考として、ぜひお役立てください。
なお、特別なシーンで着用するスーツや服装マナーは別の記事でまとめています。着用シーンが決まっている方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
【保存版】結婚式のスーツ・男性の服装マナー!おしゃれな着こなしや選び方をプロが解説
まずはスーツ選びの基礎を押さえよう
スーツを選ぶ時にまず押さえておきたいのは、スーツの種類とデザインの違いです。
スーツのジャケットの形には、大きく分けて「シングル」と「ダブル」があります。また、組み合わせによる「ツーピース」と「スリーピース」の違いについても理解しておきましょう。
「シングル」と「ダブル」の違い
「シングル」は、ジャケットのフロントボタンが縦1列に並んでいるスーツのことです。シンプルで定番のデザインなので、長年、ビジネスシーンはもとより、冠婚葬祭などでも広く着用されています。
着る人を選ばず、スマートでスタイリッシュな印象を与えてくれるため、初めての1着を選ぶ際におすすめのスーツでもあります。
シングルを着用する際には、「アンダーボタンマナー」といって、一番下のボタンは留めないようにするのがマナーであるとされています。
「ダブル」は、ジャケットのフロントボタンが縦2列に配置されているスーツのことです。ボタンの数は4つのタイプと6つのタイプがあり、左側と右上のボタンは飾りボタンになっています。デザインは軍服に由来しており、威厳のある重厚な印象が特徴です。
4つボタンの場合は、上のボタン一つだけか上下2つ留めましょう。6つボタンの場合は真ん中のみか、真ん中と下ボタンの両方を留めるのが主流です。しかし最近では、下ボタンのみを留めてこなれた着こなしをする方もいます。
なお、椅子に座る時などには、ジャケットにシワが入るのを避けるためにボタンを外すのがマナーです。さりげなくこのような所作ができると、より一層スーツを素敵に着こなせるでしょう。
「ツーピース」と「スリーピース」の違い
「ツーピース」は、ジャケットとスラックスの2点がセットになっていて、ビジネスシーンなど、一般的に多く着用されているスーツのことです。着用シーンが限定されず、最もオーソドックスなスタイルであるといえます。
「スリーピース」は、ツーピースに加えて同じ生地のベストがセットになっているスーツのことで、「三つ揃え」ともいいます。格式が高く、ツーピースと比べてよりフォーマルな装いです。ただし、自己主張が強めに見えてしまうこともあるため、謙虚さや誠意を表現したいシーンにはあまり向いていないかもしれません。
スリーピースのベストにも、以下のように様々なスタイルがあります。
着こなしの注意点としては、ベストの下からベルトのバックルが見えないようにすることです。また、ベストの一番下のボタンは外すようにしましょう。
ベストの種類 | 特徴 |
襟なしシングル | オーソドックスで挑戦しやすい。シャープでモダンな印象。 |
襟付きシングル | Vゾーンに立体感が出て、体格がよく見える。クラシックな印象。オシャレ上級者向けデザイン。 |
襟なしダブル | 人との差別化が図れ、こだわりと個性を表現できる。 |
襟付きダブル | 重厚感があり、スリーピースを長年着こなした上級者の風格。大人の男性を演出できる。 |
スーツのスタイルは3種類
スーツには大きく3つの種類があり、発祥した国によって作りやシルエットなどの特徴も違います。
・ブリティッシュスタイル…イギリスで作られた伝統的なスタイル
・イタリアンクラシコスタイル…イタリアで作られ、陽気なイタリア人に愛されるスタイル
・アメリカントラッドスタイル…アメリカの工業用ミシン開発の背景から生まれたスタイル
なお、日本のスーツスタイルは、上記の代表的な3つのスタイルをその時々のトレンドに合わせて上手く取り入れたスタイルであるといわれています。
ただ、それぞれにシルエットや特徴が異なるため、トレンドだけでなくご自身の体型に合ったスタイルを選ぶことも重要です。また着用シーンごとにセレクトすべきスタイルが変わる場合もあります。着用した時の印象もかなり変わるため、特徴を押さえておきましょう。
ブリティッシュ
縦横両方に「双糸」を、胸増芯には「動物由来の毛芯(馬のたてがみや尻尾など)」を使用した、伝統的で重厚感があるブリティッシュスタイル。
厚めの肩パッドや立体的な袖山、高さのある胸元、シェイプしたウエストラインによって、シルエットは美しい逆三角形を描いているのが特徴です。さらに、長めの着丈はチェンジポケットによってウエスト位置が高く見え、脚長効果があります。
Vゾーンが浅めの紳士的なデザインで、誠実さや礼儀を印象づけてくれるのもポイントです。スタイルアップ効果のあるスーツなので、様々な体型をバランスよくカバーしてくれるでしょう。
イタリアンクラシコ
柔らかくデザイン性の高い生地を使い、薄い肩パッドでナチュラルなシルエットが特徴のイタリアンクラシコスタイル。
ウエストのシェイプはブリティッシュよりも低く、胸元を広く見せてくれます。胸元のバルカポケット(湾曲したデザインポケット)や袖口の重ねボタンのほか、ジャケットやスラックスの丈が短めなのも特徴的。
大胆な色使いでありながら美しくエレガントな雰囲気で、人生を楽しむ国民性が色濃く反映されたスタイルには、シャレた遊び心が散りばめられています。ガッチリ体型の方に最もよく似合うデザインです。
アメリカントラッド
アメリカントラディショナルの略称で、アメリカの伝統的なファッションです。
一説によると、「Brooks Brothers」の“No.1サックスーツ”が、アメリカントラッドスーツの原型であるともいわれています。
ジャケットはウエストに絞りがない箱型のシルエットで、薄い肩パッドのナチュラルショルダーに、後ろの裾には真ん中にベント(切れ目)が入っているのが特徴です。
スラックスもジャケット同様、ゆったりめのデザインなので大柄な方におすすめです。また、上の2つのスタイルと比較してややカジュアル寄りなため、活発に動くお仕事などで快適に着用したい方にもぴったりでしょう。
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パーツごとの種類について知ろう
続いて、パーツごとの種類についてご紹介していきます。
スーツにはパーツごとに細かく名称が決まっており、それぞれに種類と特徴があります。ディテールの違いでスーツの印象がグッと変わることもあるので、スーツ選びの際に知っておくと便利です。
ラペル(襟部分)のデザイン
ジャケットの上襟のすぐ下に位置する、下襟の部分の名称をラペルといいます。襟部分は形によって大きく3つの種類に分けられます。顔に近い部分ということもあり、スーツの印象を決める重要なパーツの一つで、スーツの個性が現れる部分であるともいえます。
デザインによっては着用シーンに適さない場合もあるので、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
ノッチドラペル
「V字型の切り込み」を意味するノッチドラペルは、シングルスーツの定番のデザインです。上襟と下襟(ラペル)の縫い合わせライン(ゴージライン)から剣先まで、真っ直ぐなのが特徴です。
普通襟とも呼ばれ、ビジネスにもカジュアルにも対応できます。着用シーンを選ばないので、汎用性があります。
ピークドラペル
「先が尖っている」意味のピークドラペルは、下襟部分が斜め上に向かって尖っている形が特徴です。「剣襟」と呼ばれることもあります。
フォーマルやダブル、テーラードジャケットに多いデザインで、上品で華やかな雰囲気を演出してくれます。着用シーンとしては、お祝い事やパーティーなどに向いているでしょう。
格上の年配の人が着用するイメージが強いので、目上の人と接するビジネスシーンには不向きです。
ノーカラー
襟のないデザインです。ややカジュアルな印象を与えますが、インナーの合わせによっては都会的でシャープな着こなしになります。きれいめなコーディネートでありながら、こなれた雰囲気も演出できるのが魅力です。
ベント(ジャケットの裾部分)のデザイン
ベントとは、ジャケットの裾部分のにある切れ目のこと。これはもともと動きやすさのためにデザインされたもので、ベントのデザインには3つの種類があります。
・センターベント…真ん中に切れ目があるもの
・サイドベンツ…両サイドに切れ目があるもの
・ノーベント…切れ目がないもの
ベントの有無がシルエットや見た目の印象を変えるので、どのように着こなしたいかによってスーツ選びが分かれるポイントでもあります。
センターベント
ジャケットの裾の真ん中に切れ目が入っているデザインです。シングルスーツに多く、タイトなシルエットや丈が短めなデザインのスーツに適しています。腰回りのサイズが標準かそれ以下の方であれば、スッキリと着こなせるでしょう。
最もメジャーなデザインなので、リクルートスーツやお堅めのビジネスシーンでも安心して着用できるのが魅力です。
サイドベンツ
ジャケットの裾の両サイドに切れ目が入っている、イギリスのスーツに多いデザインです。動きによって裾がなびき、優雅でエレガントな雰囲気で着こなせるのが特徴です。
ダブルスーツに用いられることが多く、合わせるスラックスもゆとりのあるものにすると美しいシルエットになります。サイドの切れ込みによりゆったりして動きやすいので、腰回りのサイズが大きめの方に向いています。
着丈が短めのジャケットよりも、標準的で正統派のスーツに適したベントです。
ノーベント
ジャケットの裾に切れ目が入っていないデザインです。冠婚葬祭に着用する礼服やタキシードなど、動きが少ないシーンで着用するスーツで主流の形です。
まれにダブルのスーツに合わせてノーベントのタイプが見られることもありますが、最近のビジネスシーンではほとんど見かけません。なお、1980年代に若者の間で流行したソフトスーツは、ノーベントのタイプでした。
ジャケットのボタンの数
スーツのジャケットのボタンの数にも種類があり、それぞれに留め方のマナーがあります。特徴や向いている着用シーンが異なるため、TPOに合った着こなしができるように基本を押さえておきましょう。
1つボタン
タキシードをはじめ格式の高い礼服で見られるデザインで、最もフォーマルなボタンの数です。そのため、ビジネススーツには向いていません。胸元が広く開いているので、ドレッシーで華やかな印象になります。
2つボタン
2つボタンは着用シーンを選ばず、定番のデザインとして古くから親しまれてきました。ボタンは上のボタンのみを留めるのがマナーです。
椅子に座る時のみ、ボタンを外しても相手に失礼には当たりません。これも、ジャケットにシワがよることを避けるためのマナーです。
スーツ選びに迷ったら、まずは2つボタンを選ぶと良いでしょう。
3つボタン
3つボタンには、通常タイプのものと段返りタイプのものがあります。第1ボタンが正面から見えれば通常の3つボタンスーツで、その場合は第1ボタンと第2ボタンの2つを留めるのがマナーです。
一方で、ラペルのロールで第1ボタンが隠れているのが段返りの3つボタンスーツ。こちらは、真ん中のボタンのみ留めるようにします。
英国調のスーツには3つボタンが多く、真面目で誠実な印象が特徴です。カジュアルなフォーマルシーンなどで、英国調の柄(チェックや千鳥格子など)の3つボタンスーツを着こなすとクラシックで大人な雰囲気になります。
ポケットのデザイン
続いて、ポケットのデザインを見てみましょう。スーツには両サイドの腰ポケットと左胸のポケットがありますが、腰ポケットの方がより多彩なバリエーションでスーツの印象を大きく左右します。
そのため、ここでは腰ポケットの種類に焦点を当ててご紹介します。
ノーマルは「フラップポケット」
もっとも標準的な腰ポケットの形です。「フラップ」とは、「旗がはためく、パタパタする」という意味で、入り口のところにフタがついているデザインが特徴です。
「雨蓋隠し」と呼ばれているように、元々は雨よけとしてつけられたもので、外で着用することを想定したデザインです。フラップの幅はラペルの幅と連動していることが多く、見た目のバランスが良くなります。
選ぶのに迷ったら、まずはこのタイプを選べば間違いありません。
スラントポケット
サイドに向かって斜めに取り付けられているポケットのことです。起源は英国の乗馬ジャケットであるとされ、乗馬時に手が入れやすいようにデザインされたことに由来します。
現代では機能よりもそのデザイン性が注目されていて、斜めの形状により細身に見える効果があります。スタイリッシュに着こなすためのデザインとして大きな役割を担っているといえるでしょう。できるだけスタイルを良く見せたい方におすすめです。
チェンジポケット
ジャケットの腰ポケットの上に取り付けられた、入り口の幅10センチ程度の小さなポケットのことをチェンジポケットといいます。「チェンジ」は小銭のことで、元々は小銭やチケットを入れるポケットとして使用されていました。
ブリティッシュスーツに良く採用されるデザインで、脚長効果も期待できるため人気があります。伝統的なブリティッシュスーツをおしゃれに着こなしたい方は試してみても良いかもしれません。
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スラックスのデザイン
続いて、スラックスのデザインについてご紹介します。スラックスと一言にいっても、そのデザインの違いでシルエットの印象は大きく変わります。「ノータック」「ワンタック」「ツータック」と、スラックスのタックの数によって渡り幅の太さや腰回りのサイズ感が違って見えるためです。
タックとは、スラックスの前身で生地が折りたたまれているヒダの部分のこと。センタープレス(脚の前につけられたプレスライン)とは別物なので注意しましょう。
スーツを購入する際は実際にスラックスも試着をして、ご自身の体型にどのデザインが合っているのか鏡で確認してみることをおすすめします。
ノータック
タックが全く入っていないスラックスのことを「ノータックパンツ」といいます。腰回りに生地の折り返しがないので、体型にフィットするのが特徴です。スタイリッシュに着こなしたい方には向いているでしょう。また、太腿やヒップが標準体型〜細身の方にもおすすめです。
普段使いのカジュアルのジャケットなどにも合わせやすく、扱いやすいデザインとなっています。
ワンタック
タックが1つ入ったスラックスのことです。1つの折り返しがある分、腰回りや渡り幅などに程よくゆとりが生まれます。シルエットは綺麗に保ちながら動きやすくなるので、デザイン性と機能性を兼ね備えたスタイルであるとといえるでしょう。
クラシックで上品なスーツスタイルでおしゃれを楽しみたいけれど、太腿やヒップが発達している方や、仕事で良く動き回る方におすすめです。
ツータック
タックが左右に2つずつ入ったスラックスのことです。最近のトレンドではノータックが人気ですが、おしゃれな方や洋服好きな方にはツータックは根強い人気があります。
腰回りのゆとりが多いので、ワンタックでも太腿とヒップが窮屈に感じる方におすすめのスタイルです。ダブルのスーツや襟付きスリーピースとの相性が良く、スラシックスタイルの着こなしには欠かせないデザインです。
裾上げの種類
スーツを購入する際には、スラックスの裾を自分の脚の長さに合わせて裾上げしてもらう必要があります。その際に、裾の仕上げの種類を事前に知っておくことで、スムーズに仕立ててもらいましょう。
ここでは、裾上げの種類とその選び方についてご紹介します。
シングル
スラックスの裾を表側に折り返さずに、縫い代を裏側に縫い留めたシンプルな仕様です。ビジネスでもフォーマルでも使える汎用性の高さが大きな魅力です。
日本ではシングルの裾上げが主流ですが、欧米ではダブルが主流です。ビジネスシーンにおいては、シングルでもダブルでもどちらでも問題はありません。
ダブル
スラックスの裾を表側に折り返した仕様です。フォーマルシーンには不向きですが、ビジネスシーンで裾部分にアクセントをつけたい時などに向いています。幅は全体とのバランスで決めるようにしましょう。
折り返しの部分はスナップ留めするのが主流で、汚れやホコリなどを取り除きやすいメリットがあります。スッキリとしたシルエットにしたい場合は、糸留めも良いでしょう。
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スーツ選びに重要なデザインの種類
パーツごとの種類をご紹介しましたが、スーツを選ぶ上ではデザインの要素も重要です。ここでは、スーツのデザインについて「柄」「シルエット」「丈の長さ」の3要素に分けてご紹介します。
全身の印象を左右するジャケットの「柄」
スーツ姿を目にしたとき、、最初に目を引くのがスーツの色柄とシルエットです。中でももっともイメージに残りやすく、着用している方のおおよその印象を決めてしまうのがスーツの「柄」であると言っても過言ではないかもしれません。
着用シーンによって自分をどのように見せたいかを考え、自己表現の一つとして色柄を選ぶのは洋服選びの醍醐味です。ここでは、スーツの代表的な3つの柄について解説します。
無地
シーンを選ばず、ビジネスシーンでは定番の無地。
初めてのスーツを選ぶときなどは、定番ものとして無地を一着持っておくことをおすすめします。無地の場合はスーツの色が印象を決めることになるので、よりカラー選びにこだわりましょう。
色の濃淡によってイメージは変わるものの、定番色のネイビーは着回しが効きやすく、誠実で真面目な印象を与えてくれます。グレーもまた定番色で、落ち着きと洗練された印象を与えたいときにぴったりです。
ストライプ
ストライプもビジネスシーンに使われることの多い柄の1つです。ストライプの中にも、線の間隔の違いや線の太さの違いなどによって豊富な種類があり、それぞれに印象が異なります。
大まかに、線が細く間隔も狭いストライプは繊細で上品な印象に、線が太く間隔も広いストライプは派手で力強く、個性を主張したいときに活躍してくれます。ビジネスシーンにおいては、あまり主張が激しくない控えめなストライプを選ぶと着用しやすいでしょう。
チェック
チェック柄にも様々な種類があります。織柄のシャドーチェックは品がよく、洗練された印象です。
一見すると無地のように見える柄なので、ビジネスシーンでも主張しすぎることなくおしゃれを楽しめておすすめです。また、英国の伝統的な柄であるグレンチェックも人気で、知的で上品な男性を演出できます。
線が太く大きめのチェックになるほど華やかでカジュアル寄りの柄になるので、用途によって選んでみると良いでしょう。
スラックスの「シルエット」
ここでは、スラックスのシルエットの主な3つの種類を紹介します。それぞれに見た目の特徴があるので、シルエットの違うスラックスをいくつか揃えて、日によって違った印象を楽しむのもおすすめです。
また、シルエットは見た目だけではなく、穿き心地にも大きく影響するものです。どのような種類があるのかを知った上で、実際に試着をしながら自分の身体やライフスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。
ストレート
直線的なシルエットで流行に影響されにくい、スラックスの中でも定番のデザインです。ビジネスシーンにもカジュアルシーンにも対応できるので、1本持っておくと使い勝手が良いでしょう。
あまり体に沿うデザインではないので、ゆったりとしたコーディネートを楽しみたい方や、脚のラインをカバーしたい方などにおすすめのシルエットです。
テーパード
腰回りがゆったりとしていていて、裾に向かって徐々に幅が細くなっているシルエットです。細身のものからワイドなものまであり、自分の脚に合ったスラックスを選ぶことができます。
細身のものは、脚のラインを生かしてスマートで大人っぽい雰囲気に。ワイドテーパードなら、脚のラインをカバーしつつリラックスして着用できるので、脚のラインを強調したくない方にもおすすめです。
ワイド
脚の幅全体が太くデザインされていて通気性もよく、ゆったりとリラックスして着用することのできるデザインです。
近年はビックシルエットがトレンドなので、今風の着こなしに挑戦したい方はワイドパンツを選んでみてはいかがでしょうか。ただ、だらしない印象にならないよう注意しましょう。
テーパードと同様に、大きめのシルエットで体型をカバーしたい方にもおすすめです。
スーツの丈の長さ
ジャケットには、バランスが良く見える適正な丈の長さがあります。長すぎるとだらしのない雰囲気になってしまいますが、短すぎるとマナー違反になってしまうこともあるため、選ぶ際には注意が必要です。
ここでは、スタンダードな着丈の目安や、カジュアルな着こなしのポイントについてご紹介します。
スタンダード:ヒップラインがちょうど隠れるくらい
ジャケットを羽織った時に、ヒップがちょうど隠れる長さが一般的な目安です。
ただし、身長や座高と脚の長さのバランスなどによって、ご自身の体型にしっくりこない場合は微調整してみましょう。ポイントとしては、ヒップラインから大幅に外れないようにすることが重要です。
カジュアル:短めでスタイリッシュに
短めでスタイリッシュに着こなしたいときは、ヒップラインよりも2センチ前後短くすることでややカジュアル寄りな印象になります。
タイトな着こなしは若々しくておしゃれな雰囲気になりますが、ビジネスシーンでは軽率な印象を与えてしまう可能性があるためTPOに注意が必要です。
スーツの種類が豊富なスーツセレクト
この記事では、スーツの種類やスタイル、細かなパーツについて詳しくご紹介しました。着用シーンによって相応しいスタイルやデザインは異なるため、TPOを意識しながらぜひおしゃれの幅を広げてみてください。
どれも同じように見えて、実はとても奥が深いのがスーツの世界です。スーツを着ることによってどのようにご自身を表現したいのか、相手にどのような印象を持たれたいのか。そういったことを考えながらのスーツ選びを、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
分からないことがあれば、実際に店舗へ足を運んでアドバイスを受けてみるのもおすすめです。
スーツセレクトでは、様々なシーンにマッチするスーツをたくさん取り揃えています。もちろん、スーツについての相談や、体型に合ったスーツ選びなどのお手伝いもしっかりサポートさせていただきます。
ぜひお近くの店舗に立ち寄り、気になる一着を実際に手に取ってみてください。また、公式通販サイトのご利用も心よりお待ちしています。
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