汎用性が高く、着回し力の高いネイビースーツ。
ビジネスでも使いやすいネイビースーツをおしゃれに着こなすには、ネクタイ選びが重要なポイントとなります。
「ネイビースーツは扱いやすいけれど、もっとおしゃれも楽しみたい」
「毎日同じようなコーディネートになってしまっている…」
「ネイビースーツに合わせるネクタイの幅を広げたい」
本記事では、このような悩みや疑問をお持ちの方に向けて、ネイビースーツにぴったりなネクタイのコーディネートをご紹介します。色味の考え方からおすすめのカラー、柄の取り入れ方まで解説するので、参考にしてみてください。
なお、自分で決めるのが難しいという方は、プロに相談しながらスーツやネクタイを探してみるのもおすすめです。スーツセレクトでは、店舗の事前来店予約で5%OFFになる「トク予約」も開催しているので、ぜひこの機会にご利用ください。
ネイビースーツと合わせるネクタイの選び方について知りたい方は、ぜひ最後までご一読ください。
ネイビースーツに合わせるネクタイは?
具体的なコーディネートを考える前に、ネクタイの色選びのパターンを理解しましょう。ネクタイがぐっと選びやすくなるはずです。
ネイビースーツに合わせるネクタイの色味として、主に」「同系色「類似色」「補色」の3パターンに分けられます。
それぞれ与える印象が変わるので、特徴や傾向を見てみましょう。
類似色
類似色とは、彩度や色相、明度が近い色同士を表す言葉です。ネイビースーツに類似色のネクタイを合わせることで、まとまりのあるバランスの良い着こなしになります。
もともと、コーディネートは3色程度に抑えるのが無難であるとされています。類似色を使えば地味になりすぎず、程よい統一感が生まれます。
補色
補色とは、茶色と青、オレンジと黄緑など、対照関係にある色の組み合わせを指します。ネイビーの場合はイエロー系のカラーが補色になります。
補色を取り入れることで、アクセントの効果が生まれてメリハリの効いたコーディネートになります。少しアレンジを効かせたいときや、華やかさをプラスしたいときに向いているでしょう。
同系色
同系色とは、色相環が近い位置にある色のことを指します。ネイビーでは、青や黒が同系色にあたります。同系色のネクタイを組み合わせることで、ファッション性が高く、シックでモダンなスタイルに仕上がります。
まとまりがよく、上品な統一感が欲しいときにおすすめです。
ネイビースーツに合うネクタイの色10選!
ネイビースーツに合わせるネクタイを変えるだけで、一気に雰囲気が変わります。ここでは、ネイビースーツにおすすめのネクタイコーデをご紹介します。
いずれもおしゃれに着こなしていただける色味なので、ぜひ気分に合わせて異なる色も試してみてください。
・ネイビー(紺色)
・ブラウン(茶色)
・ピンク(桃色)
・パープル(紫色)
・グリーン(緑色)
・レッド(赤色)
・オレンジ(橙色)
・イエロー(黄色)
・グレー(灰色)
・ブラック(黒色)
ネイビー(紺色)
ネイビーや紺色をはじめとした、青系の色が持つイメージは、誠実さや信頼感、若々しさ、フレッシュさなどがあります。
ネイビースーツと合わせれば、「ワントーンコーディネート」といってシンプルで完成度の高い着こなしになります。
色がスーツとネクタイで統一される分、ストライプや、ドットなど、柄それぞれの持つイメージが、そのまま表現できます。流行に左右されない定番色なので、一本は持っておきたい色です。
ブラウン(茶色)
堅実さや信頼感を演出できるのがブラウンの特徴です。
イタリアで定番の「アズーロ・エ・マローネ」という、ブルーとブラウンの色合わせは日本でも人気で、間違いのない定番の色合わせになっています。厳密にはネイビーよりも明るいブルーとの組み合わせが本来のパターンですが、ブラウンはネイビーとも相性抜群の色味です。
「ブラウンのネクタイは老けてみえるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
ネイビースーツだからこそ、ぜひブラウンのネクタイを選んでみて欲しいと思います。クラシカルで紳士的な着こなしを演出できますし、しっかりと仕事ができる安心感も与えてくれます。どんなビジネスシーンにも使える、定番的なネクタイの色です。
ネイビーとの相性の良さを生かして、上品で洗練されたスタイリングを楽しみましょう。
~豆知識~
アズーロ・エ・マローネはネイビー×ブラウンではない!?
日本におけるスーツの着こなしにおいては、ネイビー×ブラウンの組み合わせを、アズーロ・エ・マローネと呼ぶことが多いですが、本来はブルー×ブラウンの組み合わせのことを指します。
アズーロ=青空の青のことなので、厳密にはネイビー、紺色ではなく、ブルー、明るめの青系のことを指します。
ピンク(桃色)
ピンク(桃色)は、春を訴求する色です。
男性よりも女性らしいイメージがあるかもしれませんが、女性が好む色=女性からの印象が良い色であるともいえます。
ネイビースーツと合わせる時は、ピンク色の中にネイビーのストライプなど、スーツの色をすくった配色のネクタイを選ぶのがおすすめです。ピンクの甘さが和らぎ、ビジネスでも使いやすくなります。
パープル(紫色)
パープル(紫)は、一般的に高貴で高級感のあるイメージを持つ色です。
しかしその一方で、赤と青の相反する色からできており、場面によって大きく印象の変わる色でもあります。感じ方によっては、不安などのネガティブな印象を与える場合もあります。
青系の色を含むパープルだからこそ、ネイビースーツとの相性は良く、それでいて人と被ることも少ない色ではないでしょうか。
特別なイメージを持ってもらいたい時など、自分をしっかり印象づけたい時に活躍してくれる色です。
ネガティブイメージを避けたい場合は、レジメンタルやチェックなど、直線的な柄が入っているものを選ぶと良いでしょう。紫の持つ不安なイメージを払拭できるので、ビジネスで使うのにもおすすめです。
色気のあるスタイリングにも繋げられるので、ビジネス以外の様々なシーンで使える色だといえます。
グリーン(緑色)
ネイビースーツと、グリーンのネクタイの組み合わせは、自然界にあるアースカラー同士の組み合わせのため、非常に相性が良いのが特徴です。
ブライトグリーン(明るいグリーン)は爽やかで、リラックス効果があります。穏やかな、春や夏の自然をイメージさせる色です。
またフォレストグリーンや暗めのグリーンは、大人の落ち着きを演出してくれます。
初対面の人にも安心感をもってもらえる色であるとともに、服装に気を使っている印象も生まれるので、好印象を与えられる色だといえます。
ストライプの中に少しグリーンが入っているだけでも印象が変わるので、アクセントとしての差し色として活躍してくれます。ほどよく華やかで、こなれたスタイリングをしたいときにぴったりです。
レッド(赤色)
レッド(赤)は情熱や活力を連想させる色です。
遠くからでもハッキリとした印象を与えられるので、たくさんの人に向けて何かを喋る時には、注目を集められます。しっかりと主張したいプレゼンや、重大な商談の際にはもってこいの色味でしょう。
相手に対して大きく印象づけたい場合は、ネイビースーツにソリッドの赤のネクタイを選ぶのがおすすめです。反対に少し柔らかい雰囲気を演出したい場合は、ドットのネクタイを選ぶと良いでしょう。
このように、柄で赤の強さをコントロールしながらコーディネートするのがおすすめです。ネイビーのネクタイと同様、ひとつは必ず持っておきたい色になります。
オレンジ(橙色)
オレンジ(橙色)は、親しみとエネルギーを感じさせてくれる色です。
同じ暖色系の赤とはまた違う、ポジティブな印象とエネルギッシュな雰囲気を与えてくれます。親しみが生まれて仲間意識を高める色のため、同意を求めていきたいプレゼンなどで着用すると良いでしょう。
ネイビースーツの大人っぽい雰囲気に、明るい印象のオレンジは程よいアクセントになります。ネクタイピンなどの小物も加えて、少し華やかな印象の着こなしもおすすめです。
イエロー(黄色)
イエロー(黄色)は、明るさや楽しいイメージが素直に伝わる色です。
活発なイメージがあり、ポジティブで元気な印象を与えることができます。また、協調性のある色とも言われ、周りの方が声をかけやすくなる色でもあります。
ネイビースーツとは色彩学的に補色の関係性であることから、双方の色を引き立たせることができます。
黄色が少し派手に感じる方は、ストライプの中に黄色が差し色で入っているものや、小紋柄に黄色が入っているようなものを取り入れてみましょう。それだけでグッと印象が変わります。
いつもと違った、遊び心のある着こなしを楽しみたいときにおすすめです。
ネイビースーツに合わせる、最新のイエローネクタイ一覧はこちら
グレー(灰色)
グレー(灰色)は、上品で都会的な印象を与えてくれます。
暖色にも寒色にも属さない、中立色、無彩色と呼ばれる色のため、全ての色と合わせられるのが特徴です。
中立で知性的なイメージがあるため、ビジネスシーンにおいては、着実に進めていきたい商談シーンなどにぴったりです。
主張しすぎない色なので、ピッチ幅の広いストライプやチェックなど、柄が強いものでも派手になりすぎることがありません。
カジュアル志向の強いポルカドットなどの大柄のドットであっても、フォーマルな雰囲気が出ます。ネイビースーツに合わせると全体的にシャープな印象になり、「知的さ」「真面目さ」を印象づけられるでしょう。
ブラック(黒色)
ブラック(黒)は、高級感や自己主張を強めてくれる、大人の色気あふれるおしゃれな色です。
強さ、威厳、自信といったイメージを連想させます。
ネイビースーツにネクタイとベルト、シューズをブラックでまとめれば、センターラインで色あわせもできます。、統一感のあるコーディネートを楽しみたいときに試してみてはいかがでしょうか。
ブラックの重いイメージも、ドットやチェック、小紋柄などで和らげられます。派手さはないのに、実は非常に遊びがいのある色と言えます。
ネイビースーツに合わせる、最新のブラックネクタイ一覧はこちら
ネイビースーツに合わせるネクタイの柄
ネイビースーツのネクタイ選びでは、合わせるカラーだけでなく、ぜひ柄も意識してみてください。ネクタイの色をベースに、どういった柄をのせるかによって着こなしは変化します。
それぞれの柄が与える印象をを理解して、着こなしの幅を広げましょう。
ここでは、代表的なソリッド、レジメンタル、ドット・小紋柄、チェックの主な印象を簡単にご説明します。
ソリッド(無地)
ソリッド(無地)とは、柄の入っていない無地のものを指します。色のイメージが素直に伝わり、品格のある印象になります。
ネクタイの織り柄や、テクスチャー(素材感)も楽しめる定番の柄です。柄の入っているシャツにもうるさくならず、組み合わせられます。
また上品なイメージにも繋がり、シンプルで洗練された装いになります。
レジメンタル(ストライプ)
レジメンタルとは、斜めのストライプが入っている柄のことです。ストライプの幅が広いものや狭いものなど、様々な種類があります。海外ではオフィシャルな場では控えられる場合が多いですが、日本国内においてはビジネスシーンの定番アイテムです。
仕事への誠実さを連想させ、ストライプの幅の違いで、様々な着こなしに組み合わせることができます。ビジネスシーンではなくてはならない柄といっても過言ではないでしょう。
レジメンタルストライプは大きくわけて2種類あり、画像の左側が英国式のレジメンタルストライプ、画像の右側が米国式のリバースストライプと呼ばれています。
~豆知識~
レジメンタルタイはオフィシャルな場面ではNG?
日本のビジネスシーンにおいては、定番の柄の一つである、レジメンタルタイ。実は、海外でのオフィシャルな、改まった席では、あまり好まれません。
レジメンタルタイは「特定のグループに属する」という意味があります。
また英国においては、大学のスクールタイとして、それぞれの大学を象徴するような配色がされております。
そういった背景から、誤解を招くこともあるため、オフィシャルな改まった場での着用は控えられています。
ドット・小紋柄
ドットは水玉、小紋柄は小さな模様が間隔をあけて並んでいる柄を指します。
いずれも柄が小さいほどフォーマルでクラシカルな印象になり、大きいとカジュアルな印象になります。柄の大きさによって、印象が大きく変わることが特徴です。
スーツの柄のピッチ幅によっても、相性の良いドットと小紋柄の大きさは異なります。
チェック
チェックは格子柄です。一口にチェックといっても、グレナカートチェックやタータンチェック、マドラスチェック、千鳥格子など、様々な種類のチェックがあります。
比較的スポーティーかつ、カジュアルな印象になる柄です。明るい印象と親しみやすさも兼ね備える柄のため、シーンによっては有効的に活用できるでしょう。
チェックを取り入れつつシックな印象にしたいときは、グレナカートチェックがおすすめです。
【シーン別】ネイビースーツに合うネクタイコーデ
ここからは、ネイビースーツに合わせるネクタイコーデをシーン別にご紹介します。ビジネス、結婚式、リクルートに分けて解説するので、シーンに合わせて参考にしてみてください。
・ビジネス
・結婚式・パーティ
・リクルート
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
ビジネス
ネイビースーツを着用するビジネスシーンでは、カジュアルな印象にならないよう、落ち着きのある色合いのネクタイが適切です。
今回紹介した色味の中では、グレー、ブラウン、濃いめの赤などが定番でしょう。無地のものや千鳥格子、ストライプなどの控えめな柄がおすすめです。柄物の場合は、幅が狭いものを選ぶと派手になりすぎずにすみます。
結婚式・パーティ
結婚式やパーティでネイビースーツを着るなら、お祝いの華やかな雰囲気に似合うネクタイを選びましょう。
ネクタイの色はシルバーや白が無難です。 柄は無地が基本ですが、控えめなものであればドット柄やストライプを取り入れてもよいでしょう。最近では、淡いパステルカラーのネクタイを合わせることもあります。
ポケットチーフやカフスなど、華やかさをプラスしてくれる小物アイテムと合わせることでお祝いの雰囲気が強くなります。
リクルート
リクルートシーンでもネイビースーツは活躍してくれる色味です。日本では黒のリクルートスーツが多いですが、海外ではネイビーが定番です。
リクルートシーンで大切なのは、TPOを踏まえた上で清潔感のある着こなしをすることです。黒・白のネクタイは冠婚葬祭のイメージが強いため、避けるのが無難です。
ネイビースーツを着用する際は、ネクタイは控えめな無地の色を選びましょう。ネイビー、グレー、濃紺、濃い赤など、落ち着いたカラーを選ぶのがおすすめです。
強すぎる柄物は避けて、控えめな光沢感のあるネクタイをセレクトしましょう。
リクルートにおけるネクタイの選び方は、以下の記事もご覧ください。
ネクタイ選びでネイビースーツの着こなしに差をつけよう!
ネイビースーツに合わせるおすすめのネクタイをご紹介しました。
ネイビースーツは、「日本人の肌の色を最もきれいに見せてくれる色」ともいわれており、ビジネスシーンにぴったりなカラーの1つです。また、コーディネートの幅が広く、様々な色のネクタイと相性がよい色でもあります。
ネクタイを変えるだけで、印象が大きく変わります。本記事を参考に、ネイビースーツの着こなしを楽しんで頂けたら幸いです。
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