ネイビースーツに合わせるコートの選び方
最近のスーツの、人気NO1の色は、ネイビーのスーツではないでしょうか。
ビジネスからフォーマル、そして就職活動と様々なシーンで着用されることの多い色です。
黒のスーツ同様に万能なカラーといえます。
今回はそんな人気のネイビーのスーツに合わせる、コートの選び方について、解説させて頂きます。
ネイビーのスーツといっても実に多くの種類があります。
トレンド色の強い、モード系から、伝統的な色柄シルエットの、クラシック系。
またシチュレーションによっても適したネイビーのスーツは変わりますが、それによって適したコートも変わります。
ネイビースーツの、コート選びの参考になれば幸いです。
ネイビースーツに合わせるコートの選び方
モード系ネイビースーツに合わせるコート
・チェスターコート
・トレンチコート
・ネイビーカラーコート
クラシック系ネイビースーツに合わせるコート
・ダブルチェスターコート
・ビックシルエットコート
・キルティングコート
就活ネイビースーツに合わせるコート
・ステンカラーコート(バルマカーンコート)
・スタンドカラーコート
フォーマルネイビースーツに合わせるコート
・チェスターコート
まとめ
モード系ネイビースーツに合わせるコート
モード=流行という意味です。
よってモード系のファッションとは、本来、最新の流行のファッションをさすのですが、現代ファッションにおいては、非常に曖昧な使われ方をしています。
スーツにおいては、2000年代前半に流行したクリスチャン・ディオールの、ブラックスーツなどを代表とする、短丈で細身、光沢のあるスーツのことも、モードと呼ばれています。
チェスターコート
チェスターコートはテーラードジャケットの着丈が長いデザインが特徴のコートです。
結婚式などのフォーマルシーンから、ビジネスシーン、また私服でのジュアルにいたるまで、幅広いシーンで着用できるのが、チェスターコートの魅力です。
正式名称はチェスターフィールドコートと呼ばれます。
名前の由来は所説ありますが、チェスターフィールド伯爵が着用されていたことが、最も有力とされています。
正式なデザインは、フライフロント(比翼仕立て)になっており、フロントの釦が見えないようになっていたり、襟の裏にベルベットなどの別布がついていたりします。
元々、フォーマルシーンで着用されていたコートということもあり、格式高く、上品で、ドレッシーな印象になります。
特にダークネイビーの、光沢のあるモード系のネイビースーツにはピッタリです。
コーディネートする、シャツ、ネクタイをスーツ、コートと同色にし、スーツやコートのもつ上品な光沢や、質感を楽しんだり、ネクタイにアクセントになるよう赤などの色を使う、コーディネートもおすすめです。
シングルのチェスターコートのデメリットは、胸元のVゾーンがあいていることにより、風による寒さを感じやすいことです。
防寒のために、真冬などの寒さが厳しい時期は、マフラーやストールで、Vゾーンを暖かく保護しましょう。
シンプルに、コートと同系色のマフラー選んで、シックで上品な着こなしをしたり、色柄のはっきりしたマフラーを、アクセントとして巻いたりして、ファッションを楽しみましょう。
トレンチコート
トレントコートのトレンチとは「塹壕」を意味します。
第一次世界大戦時に、イギリス兵が塹壕内で着用していたことから、その名がついております。
元々はミリタリーウェア、軍服です。
軍服として使用されていたこともあり、「ウエストベルト」「エポ―レット「ガンフラップ」「Dリング」などの仕様がそのまま残されています。
※「塹壕(ざんごう)」とは敵からの攻撃を防ぐために、陣地内に掘られた溝のことです。
ビジネスマン憧れの英国ブランドである「Burberry(バーバリー)」「Aquascutum(アクアスキュータム) が元祖で、今やコートの定番デザインといえます。
英国的なトレンチコートを、モード系のネイビースーツに合わせる場合は、シルエットにこだわってみましょう。
最近のファッション傾向は、オーバーサイズ(ビックシルエット)の着こなしがトレンドではありますが、モード系のネイビースーツと合わせる場合は、ジャストサイズでの着用をおすすめします。
ジャストサイズのトレンチコートを選び、スタイリッシュに着こなすことで、モード×クラシック(英国調)の、ミックススタイルを楽しめます。
色はブラック・ネイビー・ベージュなど様々ありますが、少しビンテージ感のあるカーキ色がおすすめです。
スキニーコート
スーツセレクトで抜群な人気を誇るスキニーコートは、モード系のネイビースーツとの相性が良いコートです。
細身のスーツに合わせるように、企画されたのが、スキニーコートです。
多くの種類のスキニーコートがあります。
ショートカラー(小襟)のシングルトレントコート
チェスターコート
スキニーコート全般の特徴として、ウエスト部分を絞り、アームホールを狭くすることで、スタイリッシュなシルエットにしていることが、あげられます。
またボタン、襟などのディティールも、ミニマル(小さく)にしており、見た目にもシャープな印象になります。
細いだけで、動きずらいコートにならないように、ストレッチ性に優れた、ニット素材のスキニーコートも展開しており、人気があります。
クラシック系ネイビースーツに合わせるコート
クラシック=伝統的な、格式のあるといった意味です。
スーツファッションにおいて、2017年頃からは「クラシック回帰」の傾向が見られます。
特に英国紳士の伝統的な着こなしである、ブリティシュトラディショナル(通称ブリトラ)の人気が高まってきております。
ブリトラの特徴として、着丈がやや長め・ワイドラペル・タック入りパンツ・ピークドラペル・チェンジポケットなどがあげられます。
そんなクラシック系のブリトラ、ネイビースーツに合う、コートを紹介します。
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ダブルチェスターコート
クラシカルで、大人びた印象を与えるダブルチェスターコートは、クラスアップして見えるという特徴があります。
シングルのチェスターコートに比べると、重厚感・迫力があります。
また、まだ着ている人が多くないため、周りと差を付けることができます。
大人の品格をアップさせるような、コートです。
クラシック系のネイビースーツとは、テイストが同じということもあり、非常に良く合います。
ダブルチェスターコ―トは様々な着こなしができます。
①フロント釦を止め、大人の貫禄を演出できる、正統派スタイル。
②袖を通さずに、肩から羽織り、襟を立てたり、胸ポケットにグローブやチーフを挿すなど、着こなしをアレンジした、クラシコイタリアスタイル。
③インナーにパーカーを着たり、パンツにトラックパンツや、スウェットをはいたり、靴をスニーカーにするなどした、スポーツミックススタイル。
着こなし方によって、様々な表情を見せてくれるのも、ダブルチェスターコートの魅力です。
ビックシルエットコート(オーバーサイズコート)
現在のトレンドのコートといえば、ビッグシルエットコートです。
様々なデザインがありますが、いずれも適度な抜け感が、大人っぽさを演出してくれます。
単純に大きめに仕立てられているだけではなく、シルエットに合わせて、袖の付け方が、ラグランスリーブや、スプリッドラグランになっているものもあり、シルエットとともに、適度の抜け感と、リラックスした雰囲気を演出してくれます。
クラシックなネイビースーツに合わせる時のポイント
クラシックなスーツは、起毛感があるものも多いため、合わせるコートも膨らみのある素材が合わせましょう。
スーツとコートの素材を合わせることで、まとまりが生まれます。
キルティングコート
馬のブランケットから始まり、乗馬用のアウターとして使われたことが、発祥のキルティングコート。
キルティングコートとは、中綿が入って、キルティング加工されたコートのことをさします。
様々なキルティングの形がありますが、代表的なのは、画像にあるような、ひし形のダイヤモンドキルトです。
英国のブランドである、ラベンハムやマッキントッシュが有名です。
非常に軽く、見た目も薄く、「寒くないの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、見た目以上に暖かいのがキルティングコートです。
中綿にポリエステルや、マイクロファイバーを使うことで、軽さと暖かさを両立させています。
クラシックなネイビースーツに、キルティングコートを合わせると、スポーティーな着こなしを楽しめます。着丈が短いこともあり、動きやすいことも魅力です。
クラシックスーツをカジュアルダウンしたい時に、おすすめのコートです。
注意しなければならないのが、着丈の長さです。
キルティングコートはキルティングジャケットと呼ばれることもあり、ジャケットの代わりに着用することもできるコートです。
スーツのジャケットの上から着用する場合、ジャケットの裾がでないように気をつけましょう。
就活ネイビースーツに合わせるコート
就職活動でネイビースーツを着る際に、「どんなコートを着れば?」
との声をよく頂きます。
デザインに関しては、明確に就活コートは「このデザイン」という決まりはありません。
色は、定番カラーであるブラックか、ネイビー(濃紺)、ベージュ。
柄は、ソリッド(無地)をおすすめします。
面接会場に入る前に、コートは脱ぎますが、かといって、派手な色柄デザインは避けるべきです。
スーツ同様、就職活動においての服装は、おしゃれをすることが重要なのではなく、いかに清潔感があり、誠実で、きちんとした印象を残せるかが大切です。
素材は、秋f冬〜春まで長いスパンで着用でき、雨風防止、そしてシワになりずらく、軽い、化繊(ポリエステル・ナイロン素材など)が一般的です。
中でもおすすめしたいのが、次の二つのコートです。
ステンカラーコート(バルマカーンコート)
一つ目はステンカラーコートです。
ステンカラーコートとは和製英語で、正式名称はバルマカーンコート(バルカラーコート)です。
前方よりも後方の襟が高くなっているのが特徴で、その襟を折り返して着用します。
流行に左右されない定番的なコートの一つです。
就職活動のみならず、ビジネスシーンにおいても、間違いのないでデザインのコートです。
ウール(羊毛)、コットン(綿)など、様々な素材のステンカラーコートがありますが、就職活動においては、雨風を防ぎ、シワになりずらく、軽い、化繊系のポリエステル、ナイロン素材がおすすめです。
取扱が楽で、機能的なことも、就職活動においては重要な要素ではないでしょうか。
色は黒か濃紺などのダーク系の色を選べば間違いありません。
またライナーの取り外しができるタイプを選ぶと、春、秋冬とスリーシーズン着用することが可能です。
スタンドカラーコート
二つ目はスタンドカラーコートです。
その名の通り襟を立たせて着るスタンドカラーコートは、縦にすっきり見え、スタイルを良く見せることができます。
また小顔効果もあります。
襟を立たせて着用するため、マフラーがなくても、防風効果があり、寒さを防ぐことができる、便利なデザインのコートです。
襟を寝かせて、ステンカラー風に着用することもできます。
ステンカラー同様に、就職活動においては定番的なデザインのため安心して着用できます。
素材、色に関しては、ステンカラーコートと同様に化繊系(ポリエステル・ナイロンなど)のダーク系の色を選ぶと安心です。
フォーマルネイビースーツに合わせるコート
フォーマルシーンでのコートの選び方ですが、フォーマルシーンである、冠婚葬祭の場においては、アウターと言えども、しっかりとルールを守る必要があります。
結婚式、お葬式とシチュレーションは違っても大人としての、ルールを守った着こなしを心がけましょう。
チェスターコート
冠婚葬祭でのマストなコートは素材はウール素材のチェスターコートになります。
「モード系ネイビースーツに合わせるコート」でも紹介させて頂いた通り、元々フォーマルシーンで着用されていたということからも、適したデザインのコートであるといえます。
NGとしてはファー付きのコートや毛皮素材のコートが挙げられます。
こちらは動物の殺生の印象を与えてしまう為です。
知らずに着用してしまうと悪いイメージを与えてしまうので注意が必要です。
またダウンコート、モッズコート、ダッフルコート、ピーコート、キルティングなどのスポーティーでカジュアルなコートも避けましょう。
それ以外であれば、どんなコートでも問題はありませんが、フォーマルコートといえるのは、チェスターコートであるということは覚えておきましょう。
色においては、ダーク系であれば問題ありませんが、最もフォーマル度が高い色は黒なので、フォーマル用のコートとして、用意する場合は、黒のチェスターコートを選んでおくと安心です。
レストランウエディングなどのカジュアルな結婚式や、二次会など、比較的ドレスコードが自由で、着用するスーツが、フォーマルスーツ(礼服)ではない場合は、チェスターコートでは、逆にバランスが悪くなってしまう可能性があります。
その場合は、バルマカーンコートや、チェスターコートなどのデザインがおすすめです。
シチュレーションに配慮し、コートを選びましょう。
まとめ
「ネイビースーツに合わせるコートの選び方」はいかがでしたでしょうか?
今回は様々あるネイビースーツの中から、モード、クラシック、就活、フォーマルという4つのカテゴリー分けて、それぞれのネイビーのスーツに合う、コートをご紹介させて頂きました。
今回の特集が、皆さんのコート選びに少しでも参考になれば幸いです。
スーツセレクト公式通販サイトでは、1年を通して、様々なコートを展開しております。
冬のコートは勿論のこと春に着用する、スプリングコート迄、幅広く取り揃えております。
コートをお探しの際は、一度ご覧になってみてください。
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※画像はイメージです。最新の商品はスーツセレクト公式通販サイトをご覧ください。