フォーマルスーツ(フォーマルウェア)の選び方~レディース編~
冠婚葬祭時などの公的行事に参列する際のドレスコードが、フォーマルウェア(フォーマルスーツ)、いわゆる礼服です。
「フォーマルウェア」でイメージするスタイルは、性別や年代によって様々です。
メンズの場合は黒を中心とした、ダーク系(黒・紺・灰色)のスーツスタイルが一般的だと思いますが、 レディースの場合はメンズに比べて種類が豊富で着こなしの幅が広いです。
例えば・・・
・色の種類
ブラック(黒色)・ネイビー(紺色)・グレー(灰色)・ベージュ(肌色)・ブルー(青色)・パープル(紫色)・ピンク(桃色)・グリーン(緑色)etc.
などメンズに比べて色のバリエーションが豊富です。
※ブラック(黒色)のことをブラックフォーマル、その他の色をカラーフォーマルと呼びます。
・柄の種類
メンズ同様にソリッド(無地)、ストライプ、チェックなどのベーシックな柄だけでなく、刺繍・花柄・小紋・ジオメトリック柄(幾何学模様)etc.
などがあります。
・デザイン・スタイルの種類
ドレス・スーツ(スカートスーツ、パンツスーツ)・ワンピース・ショールカラージャケット・ノーカラージャケット・ボレロ・アンサンブル・フリル・レースetc.
種類が多いということは、それだけおしゃれの幅が広いということです。
冠婚葬祭とは、人が生まれてから亡くなるまでの、人生での通過儀礼の一種です。
招待する側(ホスト側)であっても招待される側(ゲスト側)であっても、大切な節目の場面であることには変わりはありません。
参列する際のシチュエーションや立場、年代によってデザインの選択肢も変わります。
また着用するシーズンや時間帯によっても、正しい装いというのは変わります。
(勿論ドレスコードが明確な場合はそれに準ずる必要があります。)
どんな着こなしが正しいのか、どのように選べば良いのか迷ってしまいますよね 。
実際に準備を進めていく中で「サイズが合わない」「デザインが今時でなく、古くさい」等、時間のない中、急遽購入しなくてはならないケースも少なくありません。
マナー、ルールをしっかりと理解し、TPOに合わせたコーディネートでフォーマルシーンの着こなしを楽しみましょう。
どのような場面でも失礼にならないよう、スマートに着こなすためにも、女性のフォーマルウェア(フォーマルスーツ)について見ていきましょう。
女性がフォーマルスーツ(フォーマルウェア)を着るシチュエーション
まずはシチュレーション(シーン)です。
女性がフォーマルウェアを着用するシチュエーションは大きく2つに分けることができます。
慶事・・・結婚式・披露宴、入園式・卒園式、入学式・卒業式、
式典・謝恩会、お宮参り・七五三 等々
弔事・・・葬儀・告別式、法要 等々
※厳密にはフォーマルウェア(フォーマルスーツ)を着用するシーンは、「冠婚葬祭」 「参拝」 「式典や祝賀会」 の3つに分けられます。
その中でも今回は、冠婚葬祭の慶事・弔事という身近なシチュエーションを想定してご案内していきます。
シチュエーション別 女性のフォーマルスーツ(フォーマルウェア)の種類
フォーマルウェア(フォーマルスーツ)は、以下の2つに分けて考えることができます。
・カラーフォーマル(カラーフォーマルスーツ)
色や飾りがついていて、華やかなものをさします。
結婚式やパーティーで着用するフォーマルドレス・フォーマルワンピース・フォーマルスーツなど。
・ブラックフォーマル(ブラックフォーマルスーツ)
その名の通り黒い礼服をさします。
葬儀や法要などの弔事、お祝い事である慶事の際に着用するシンプルなデザインのものをさします。
ブラックフォーマル=喪服と認識されている方が多く見られますが、ブラックフォーマル=礼服であり、必ずしも喪服のことだけをさすわけではありません。
デザインの種類はスーツスタイル・ジャケットスタイル・ワンピースなどがあります。
※前述した通り喪服は黒い礼服、ブラックフォーマル(ブラックフォーマルスーツ)の中の種類の一つです。
単に黒い色をした服というわけではなく、素材やデザインなどにおいて葬儀にふさわしい品格を兼ね備えたものをさします。
通勤やオフィス用の黒のビジネススーツや、就活でのリクルートスーツとは異なります。
結婚式のフォーマルスーツ(フォーマルウェア)
フォーマルシーンと聞いて一番最初に頭に浮かぶシーンは結婚式ではないでしょうか。
まずは結婚式のフォーマルウェアについて解説していきます。
結婚式へのお呼ばれ。
お祝いの席に参列できるのは、とても嬉しいものです。
結婚式は主役である新郎・新婦、そして両家の親族にとっては記念すべき日です。
ゲストとして結婚式に参列する時の「正しい服装」とは果たしてどのような服装なのでしょうか。
近年の結婚式のstyle(着こなし)は多種多様です。
比較的ドレスコードが自由になってきている傾向が見られます。
それは近年の結婚式が、形式にとらわれないより親しみやすいカジュアルウェディングが主流となりつつあるからです。
最近では和装(着物)よりも気軽に着用できる洋装での参列が人気のようですが、前述の通りメンズと違ってレディースのフォーマルウェアは種類が多いこともあり、衣装選びに迷われる方も多いのではないでしょうか。
・NGの着こなし、服装(避けるべき着こなし、服装マナーのご案内)
・選ぶ時のポイント(格式別)
こちらの項目にそって順に見ていきましょう。
◎NGの着こなし、服装(避けるべき着こなし、服装マナーのご案内)
ドレスコードが自由になってきているとはいえ、守らなければならないこともあります。
NG1☞ホワイトコーディネイト
結婚式において、ホワイト(白)は主役の花嫁だけのカラーです。
花嫁が着るウエディングドレスの色は白が主となるため、主役である花嫁と被る白をゲストが着るのはNGです。
白は使わず違うカラーでお祝いをしましょう。
※シルバーや淡いベージュも写真に映ると白っぽく見えるため注意が必要です。
着用する場合は、濃色のボレロやパンプスを合わせるなどして、全身白っぽくならないように注意しましょう。
NG2☞革製品
ファー素材や動物の革製品は、「殺生」をイメージさせてしまうので避けた方が無難です。
ヒョウ柄やヘビ柄に関しても殺生をイメージさせてしまうため避けましょう。
NG3☞露出の多すぎる服装
マナーとして控えましょう。
特に昼間の結婚式については注意が必要です。
NG4☞全身ブラックのコーディネイト
お祝いの席です。
結婚式に彩りを与えるのも参列者の役目の一つです。
身につけるすべてのアイテムを黒でまとめるのは避けましょう。
喪を連想させてしまう可能性もあります。
(最近ではメインとなるウェアは黒でまとめながらも、コサージュやネックレスなどのアクセサリー類やフォーマルバッグ、パンプスなどのシューズ等に挿し色として色味を加えるコーディネイトもよく見られます。全身を黒でまとめたい場合は、アクセサリー等で光沢のあるものを選び華やかさをプラスしましょう。)
NG5☞リクルートスーツやビジネススーツ
リクルートスーツは就職活動用。
ビジネススーツは仕事用です。
普段とは違う、華やかなスタイルで祝福しましょう。
以上のマナーを守って選ぶようにすれば、大丈夫です。
そして、決して忘れてはならないことそれは・・・
「主役はあくまでも新郎新婦」
「主役である花嫁よりも目立たないこと」
ということです。
お祝いするゲスト側は、主役を引き立てる存在です。
控えめな華やかさで、お祝いの席を楽しみましょう!
◎選ぶ時のポイント(格式別)
結婚式参列の時の服装は、基本的にブラックフォーマルやカラーフォーマル(礼服)です。
スーツスタイルのお話からは少し逸れてしまいますが、実は参列する立場によって、装いが変わってきます。
ご存知でしたでしょうか?
フォーマルの装いは格式によって大きく3つに分けられます。
正礼装・準礼装・略礼装の3種類の格式に分けられ、出席する時の立場・時間帯・式場などによって求められる(正しい)種類が異なります。
・正礼装
最もフォーマルな服装をさします。
結婚式においては、主に新婦、両家の母親、媒酌人夫人が着用する装いです。
時間帯によって着用するフォーマルウエアの種類が異なります。
午前中~18時頃までの式なら
⇒アフタヌーンドレス
長袖か8分丈で肌の露出が少ないドレスです。
主にワンピースのタイプが正式ですが、アンサンブルタイプやスーツでも問題ありません。
スカートの丈はマキシ丈などロング丈が正式です。
素材はシルクなど過美に光らない素材のものを選びましょう。
着こなす関連アイテムとしては、バッグは布製で小型のもの、靴は革製or布製のものを選びましょう。
18時以降の式なら
⇒イブニングドレス
アフタヌーンドレスに比べると肌の露出が多くなるドレスです。
(胸元、背中、肩)
サテン地や、ラメが使われている光沢のあるワンピースが正式です。
デザインは、両方の肩が大きく空いている首回りの形状が特徴的な、オフショルダーやベアトップタイプなどがあります。
スカートの丈は靴先が見えるロング丈のロングワンピ(ロングワンピース)タイプが一般的です。
着こなす関連アイテムとしては、バッグは小型でドレスと共生地やビーズやスパンコール使いのもの、靴はドレスやバッグと合わせて共生地や光沢のあるものを選びましょう。
・準礼装
正礼装に準ずるフォーマルの装いが準礼装です。
結婚式や披露宴にゲストとして招待された場合に最も多く見られるスタイルです。
午前中~18時頃までの式なら
⇒セミアフタヌーンドレス
アフタヌーンドレスに比べると自由度が高く、ワンピースタイプやアンサンブルタイプ、スーツタイプ、セパレートタイプなどがあります。
スカート丈は特に決まりがあるわけではないですが、ひざ丈よりも長めのものが一般的です。
素材はウールをはじめとし、最近では化織(ポリエステル、ナイロンなどの化学繊維)素材も見られます。
バッグは小型でシンプルなものを選び、靴は革製や布製のパンプスを選びましょう。
18時以降のお式なら
⇒ディナードレス・カクテルドレス
ディナードレスはイブニングドレスをシックにしたドレスです。
衿無し、袖付でスカート丈はイブニングドレス同様に長めです。
全体的にイブニングドレスに比べると略式でくつろいだ印象のドレスです。
カクテルドレスはイブニングドレスの丈の短いデザインのドレスのことをさします。
流行によってスポーティーなデザインだったりドレッシーなデザインであったりと様々です。
ディナードレス、カクテルドレス、どちらもバッグや靴はイブニングドレスの時と同じ物で問題ありません。
・略礼装
インフォーマルウエア。いわゆる「平服」になります。
形式ばらない結婚式・披露宴・二次会などにゲストとして招待された時のスタイルです。
招待状に平服でと断りがあった場合は、略礼装を着用するのが基本となります。
フォーマルウェアの中で、いちばんカジュアルな印象になります。
きれいめカジュアルをイメージするとわかりやすいかもしれません。
ワンピースやセットアップ、スーツなどがこれにあたります。
最近では、ワンピースにジャケット、又はパーティドレスにストールなどの羽織りもの、というスタイルが多く見られます。
勿論ブラックフォーマル(フォーマルスーツ)での参列もOKです。
コサージュやネックレスなどのアクセサリー類、フォーマルバッグなどの小物類、上品なパンプスなどを上手く取り入れて、おしゃれなコーディネイトで参列するのも素敵です。
昼(18時以前)と夜(18時以降)での使い分けは、夜の方がラメなどの光沢感のある素材を使い、華やかさを演出することにあります。
入学式・卒業式(入園式・卒園式)のフォーマルスーツ(フォーマルウェア)
新生活が始まる入園式や入学式などの、非日常的なセレモニーシーン。
思い出として写真にも大切に残したいですよね。
きちんと感、清潔感、そして親近感のある装いは、これから始まるお子様を通しての新しいお付き合いに華を添えます。
こういった入園式・卒園式、入学式・卒業式などの行事でも、やはり女性はフォーマルウェア(フォーマルスーツ)を着用します。
式典の雰囲気(園のカラーや校風など)や、地域制にもよりますが、TPOをわきまえた最低限でもワンピースやスーツでの上品な服装を心がけると良いでしょう。
このようなシチュエーションでの服装のスタイルは大きく分けるを3つあります。
・スカートスタイル(スカートスーツスタイル)
ジャケットとスカートが分かれているタイプをさし、定番のスタイルといえるでしょう。
インナーにブラウスやカットソーを合わせたり、ジャケットにコサージュやブローチなどのアクセサリーをつけたりして、おしゃれを楽しむことができます。
またこのタイプは、選ぶスカート(タイトスカート、フレアスカート、マーメイドスカート、ロングスカートなど)でイメージが変わります。
シチュエーションや年齢に合わせて、スカート丈やデザインを使い分けることもできますし、上下セパレートタイプなので、アイテムの組み合わせを変えて個性的でおしゃれなコーディネイトを楽しむこともできます。
・パンツスタイル(パンツスーツスタイル)
スーツスタイル同様、ジャケットとパンツが別々になっているタイプをさします。
動きやすさを重視したいときや、スタイリッシュな演出をしたいときに活躍できそうです。
スカート同様パンツにも種類(スキニーパンツ、スリムパンツ、ワイドパンツ、テーパードパンツ、クロップドパンツ)があり印象が大きく異なります。
パンツスタイルはスカートに抵抗があるママさんにおすすめです。
パンツスタイルはマニッシュな大人のカッコイイ女性を演出することができます。
ただスカートのスタイルと比べると、女性らしさがでにくいので、トップスにフリルやリボンのついたものを着用したり、アクセサリー類で女性らしい華やかさを演出するのがよいでしょう。
・ワンピーススタイル
フォーマルシーンで着用するワンピースをフォーマルワンピースと呼びます。
フォーマルワンピースとは、普段着として着用されるワンピースと同様、上着とスカートが繋がった形状の衣類のことです。
ジャケットなどの上着類を羽織らなくても着用できます。
様々なシーンに対応できるため、入学式・卒業式(入園式・卒園式)以外にも、懇親会や親睦会、パーティー等の集まりにも着用することができます。
より女性らしさを演出することができる服でもあります。
様々なシーンで着用することができる非常に便利なスタイルではありますが、格式高い式典などに参加する際には、フォーマルワンピースの上に、ジャケットやボレロ、アンサンブルなどの上着を着用することをお勧めします。
フォーマルワンピースに、ノーカラージャケットやショールカラージャケット、テーラードジャケットを合わせるスタイルは、入園式・入学式に取り入れやすいコーディネートです。
七・五・三のフォーマルスーツ(フォーマルウェア)
お子様の成長をお祝いする大事なイベントに、七五三があります。
これからの成長を祈願する素敵なお祝いごとです。
ここでもやはりママさんの服装選びは、色々と迷ってしまいますよね。
基本的には、「こうでなければいけない」という服装のルールはないのですが、
七五三もお祝いごとであるため、お子様の晴れの日にふさわしい服装で、お祝いに華を添えましょう。
以下にて七五三のフォーマルウェア選び、着こなしのポイントを解説します。
◎主役は子ども
七五三の主役は、あくまでもお子様です。
最近では、カラースーツやワンピースなどのファッション性を重視した装いのママさんをよく見かけます。
勿論問題ないのですが、神前に出ますので、あまりカジュアルすぎる服装はお勧めできません。
上品で控えめなデザインのものを選びましょう。
◎両親の服装の格式(バランス)を揃える
お子様よりも格下の装いで、かつご両親の格式(正礼装・準礼装・略礼装)を合わせるように心がけると、とてもよいバランスになります。
例えばママさんが和装を着ているのに、パパさんがカジュアルな服装だとアンバランスですよね。
ママさんがフォーマルワンピースを着用するのであれば、パパさんもフォーマルスーツを着用するなど、並んだ時のバランスを意識して選ぶようにすると良いでしょう。
※両家の両親の服装の格式(洋装・和装・正礼装・準礼装・略礼装)も合わせていきましょう。
◎好感度の高い着こなしのポイント
・母親らしいきちんと感がある。
・上品な華やかさがある。
◎選ぶ(購入)時のポイント
・汎用性が高いかどうか(着回しがきくかどうか)
七五三でしか着ないというのは勿体ないです。
着回し方次第で、入学式・卒業式、入園式・卒業式などでも着用できる、汎用性の高いものを選びましょう。
・動きやすいかどうか
小さなお子様を見るため、フォーマルシーンであるとはいえ、服装選びには動きやすいかどうかも重要なファクターとなってきます。
適度にゆとりのあるシルエットと、ストレッチ性のある動きやすい素材がおすすめです。
◎避けたほうがいい服装
・ジーンズ、スウェット、ジャージ類
・肩が出るようなタンクトップ、キャミソール
(胸元が開きすぎないものを選びましょう。)
・丈の短いスカートなど露出の多い服装
(膝が隠れる丈が望ましいかもしれません。)
・派手すぎる服装
◎お子様の年齢別、おすすめの服装(着こなし)
・3歳
ワンピースタイプ×ダークカラー
まだまだ予測不能な動きをする3歳。
目が離せません。
かがんでも背中が見えることのないワンピースタイプ。
そして汚れの目立たないダークカラーがおすすめです。
・5歳
半袖ワンピース×ジャケット
好奇心旺盛、様々なことに興味をもつ年頃です。
動きやすい格好を選ぶのがベストです。
半袖ワンピースは肩周りの可動域が広がるため動きやすいです。
ジャケットを着ればきちんとした印象にもなります。
ブラックカラー オールインワンタイプ(パンツ)×ベージュorグレージャケット
昨今人気のスタイルです。
動きやすく、シックな印象も演出できます。
黒だけでまとめてしまうと、少々重い印象になってしまいますので、羽織物としてライト系のベージュやグレーのジャケットを合わせると華やかな印象になります。
・7歳
ブラックワンピース×ホワイトジャケット
7歳にもなると少し手が離れますし、また一緒にファッションを楽しむこともできます。
3歳、5歳の時は汚れが気になることもあり、白のジャケットは手がだしずらいと思いますが、最後の七五三、白のジャケットでエレガントな着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ネイビードレス×ベージュのジャケット
最近は七五三にドレスを着用される方が増えてきております。
ドレスアップして七五三を楽しみましょう。
七五三はご家族の大事なイベントです。
後々写真を見返したときに後悔のないように、素敵なコーディネイトで
お迎えくださいね。
お葬式(お通夜・告別式)のフォーマルスーツ(フォーマルウェア)
弔事である葬儀・告別式は「故人を偲ぶ儀式」です。
控えめな服装が大前提なのはおわかりかと思います。
参列する際の服装は喪服、ブラックフォーマルが基本です。
こちらも格式によって3種類に分かれます。
色々なスタイルが有りますが、共通する点は、色は黒色で、生地に光沢が無いものを選びます。
立場によって着用する喪服が異なるので、マナー違反にならないように注意する必要があります。
格式毎の喪服をご紹介する前に・・・
◎葬式(お通夜・告別式)ののCHECK POINT!
お通夜やお葬式など、不祝儀の場でのフォーマル・ファッションは、普段使いのものでは代用できない特別な装いです。
派手なものがNGなのはもちろん、カジュアルすぎてもいけません。
服装だけでなく、バッグやアクセサリーなどの小物、ヘアやメイクにも気を配るのが大人の礼儀です。
弔事の連絡は、突然訪れるものです。
いざというとき慌てないように、立振る舞いのマナーと併せてチェックしておくとよいでしょう。
・スタイリング
喪服=黒ですが、黒色であってもレースなどの透ける素材、スパンコールなどの光ものの素材は避け、派手な印象にならないようにします。
ニットや綿素材などのカジュアルなものも相応しくありません。
また肌の露出は抑え、夏場でも半袖は避けるのが一般的です。
スカート丈は膝より下、黒のストッキングまたは肌色のストッキングを必ず着用します。
・ヘアー&メイク
メイクは薄化粧にとどめます。
ラメ入りのアイシャドウやまつ毛、ピンクのチーク、グロスなどは避けた方が良いでしょう。
意外に忘れがちなどがネイルです。
赤やピンクなどの目立つ色味や、デコラティブなあしらいをそのままにしていないかしっかりチェックしましょう。
ヘアは、派手な巻き髪や盛り髪はもちろんNGなです。
あくまで品のあるアレンジにしましょう。
・バッグ&アクセサリー
黒色のハンドバッグが一般的です。
レザーや光沢のあるエナメル素材のバッグはNGです。
香典はそのままバッグに入れず、袱紗(ふくさ)に包みましょう。
アクセサリーを付ける場合、結婚指輪意外は、真珠のアクセサリーのみにしましょう。
ただし2連、3連のものは たび重なる に繋がるため避けましょう。
手に数珠をさりげなく携えることで大人の印象になります。
◎喪服の種類
・正喪服
葬儀や法要などで、喪主・遺族・親族が着用します
深い黒色で、光沢が全くないで素材でつくられているものになります。
レディースの洋装であれば、必ず黒色で、ワンピース・スーツ・アンサンブルで襟元の詰まった長袖が基本です。
夏であれば、6~7分丈でも大丈夫です。
スカート丈は、膝が隠れる程度の長さから、くるぶし丈までで、ストッキングはやはり黒を着用します。
冬場の寒い時期にコートを着用する場合は、コートも黒色を選ぶのが基本です。
・準喪服
正喪服の次に格式が高いものになります
遺族や親族だけでなく、参列者も着用可能なものなので喪服の中で最も頻度の高いものとなります。
葬儀の場での「平服」は、この準喪服をさします。
ワンピース、セットアップ、スーツ(スカート・パンツ)スタイルなどがあります。
ワンピースは、ジャケットと合わせて揃えておけば、夏場はワンピースのみでも参列可能ですのでオールシーズン着用が可能となります。
スーツ着用の場合、ブラウスやシャツなどのトップス(インナー)は、白ではなく、黒を着用します。
黒のブラウスがスタンダードで、襟元の詰まったものを選びましょう。
スカート丈は、膝が隠れる程度の長さから、ふくらはぎ丈までです。
ストッキングは黒色か肌色が基本です。
ここで注意したいのが、黒のビジネススーツ=準喪服ではないということです。
準喪服の黒のスーツは濃染加工と呼ばれる特殊な加工で、深い黒色に発色させていることがほとんどです。
また光沢がでないように仕上げられています。
一見すると同じように見てても、全く異なるものなので、葬儀や告別式に参列する際は気をつけましょう。
・略喪服
最も格式が低くなります
通夜や三回忌以降、また急な参列で喪服の準備が間に合わない時などに着用します。
略喪服だけは無地であればダークカラーのビジネススーツや、リクルートスーツでも問題ありません。
略喪服も、葬儀の場での「平服」にあたります。
女性の略喪服は正喪服・準喪服ほどルールはありません。
黒色を中心としたダークカラーをベースにしていれば、スタイルは、ワンピース・スーツ・アンサンブルなど自由です。
ただし、袖なしや襟ぐりが大きく開いているものはさけるようにしましょう。
ルールがさほど厳しくない為、派手になり過ぎないよう注意が必要不可欠です。
スカート丈は、やや長めのものを選び、ボタンやベルト類は黒色で統一し、ストッキングは黒色または肌色を着用します。
フォーマルスーツ(喪服)取り扱いショップ
SUIT SELECT(スーツセレクト)ではお通夜やお葬式など、不祝儀の場でお召しいただけるフォーマルスーツをご用意しております。
店舗によって取り扱うフォーマルスーツが異なりますので、詳しくは下記のレディースフォーマルスーツ取り扱い店舗一覧から、直接お問い合わせください。
レディースフォーマルスーツ取り扱い店舗一覧
まとめ
フォーマルシーン(慶事・弔事)の様々なシチュエーションにおいてのレディースのフォーマルウェア(フォーマルスーツ)について、服装、着こなしをご紹介させていただきました。
近年ではビジネスシーンと同様に、フォーマルシーンの着こなしにもカジュアル化、自由化がすすんできています。
ただし本来フォーマルというのは、字のごとく「公式である、格式あるもの」という意味であり、着こなし(服装)にも明確なルールがあります。
昔からの格式やルールを守らないと、失礼にあたってしまったり、恥をかいたりしてしまうこともあります。
「普段とはちがう」
という特別な機会を素敵な思い出にするためにも、
今回のこのタイミングで
「シーンにふさわしい装い」
を、ご自身のお立場で考えてみてはいかがでしょうか。
あまり着用する機会がない服装だからこそ、心配になることもあるでしょう。
そんな時はやはりプロに相談するのがオススメです。
ショップスタッフには知識もありますし、色々なお客様に対応しているので経験も豊富です。
そして、なんといってもタイムリーな生の声を直に聞けるというメリットがあります。
迷ったときはプロに相談して、フォーマルシーンの着こなしを楽しみながら選んでいきましょう。
※画像は全てイメージです。スーツセレクトのオンラインショップ(公式通販サイト)ではレディースのフォーマルウェアのお取り扱いはありません。
一部リアル店舗ではレディースのフォーマルウェア(喪服)を取り扱っております。
詳しくはショップリストより店舗迄直接お問い合わせください。